日向坂46 加藤史帆、冠番組で見せてきた数々の“お笑い名シーン” バラエティにおける魅力を考察

 日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下:ひなあい)が、5月17日の放送回からついにリモート収録に切り替わった。スタジオにいるオードリーと、リモート出演のメンバーが名場面の総集編を振り返りながら、トークを繰り広げるという企画が行われたが、そのなかでも1期生の加藤史帆が要所要所でガヤを入れるなど、高いバラエティ力を発揮し番組を盛り上げていた。そこで本稿では、加藤のバラエティ番組における活躍を振り返ってみたいと思う。

日向坂46 『ソンナコトナイヨ』(TYPE-B)

 そもそも加藤はけやき坂46(日向坂46の前身グループ)加入当初、『欅って書けない?』(テレビ東京/以下:けやかけ)に出演した際、長濱ねるから「見た目からは想像できないおちゃらけキャラ」と紹介された過去がある。その時から佐々木久美とペアになり「虫に刺されて変になった人」という即興コントを繰り広げ、強心臓っぷりを見せつけていた。また、端正な顔立ちの加藤だが、実際“おちゃらけキャラ”として、バラエティ番組では率先して変顔をする場面は多い。『ひらがな推し』(テレビ東京)では、“カメの顔マネ頂上決戦”というミニコーナーで、圧巻の顔芸を見せつけ優勝したこともあった。

 トリッキーとも天然ともいえる笑いを生み出すこともあった。『けやかけ』で“初めてのリアクション”に挑戦するべくジェットコースターに乗り込んだ加藤は、号泣しながら「なーこ、なーこ、なーこ、なーこ……」とリスペクトする長沢菜々香のあだ名を呪文のように連呼し、スタジオを不思議な笑いに包んでいた。ジェットコースターに乗り込む前、「なーこちゃんをリスペクトしているので、(憧れの長沢に近づくべく)1人で挑戦して自分の殻を破りたいです」とインタビューで語っていたフリが効いた場面だった。そんななかでも、コースターが最高部の位置へ達すると、加藤は「怖いよ。高いよ。何これ…無理無理……」とキチンと状況を口に。この姿を見て、番組MCを務める澤部佑と土田晃之は、「ちゃんと言葉にしているね」「こういう姿勢は大事だからね」とリポーターとしての能力を評価していた。

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