日向坂46 加藤史帆、冠番組で見せてきた数々の“お笑い名シーン” バラエティにおける魅力を考察
バラエティ番組では運動能力企画もよく行われるが、ここでも加藤は高い能力を発揮する。『けやかけ』で行われた「欅坂46vsけやき坂46 秋の大運動会!」では、50mを7秒62で走り抜け全メンバーの中でも最速の記録を叩き出した。また同企画内の「大玉を相手陣内へ押し込め!」では、勢いよく大玉に突進し、弾き返され地面に叩きつけられるという衝撃映像があったが、ここでも加藤は笑顔で起き上がり「一瞬気を失いました」とパンチラインを生み出した。2017年に千葉・幕張メッセで行われた欅坂46『真っ白なものは汚したくなる』のツアー最終公演では「永遠の白線」をパフォーマンス中、舞台から落下することもあったが、痛がる様子もなく、走ってステージに復帰。MCでは「私、最強だから大丈夫。怪我してない」といい意味で“へにょへにょ”しながらファンに報告。運良くとも言えるかもしれないが、結果無傷でサラリと笑いに変えてしまうところが、加藤のスゴさといえるだろう。
先日放送された『ひなあい』の「第1回 日向坂46カット女王決定戦」では、加藤が“初代カット女王”(※個人が活躍したシーンのみで選出)に輝いた。その時のナレーションにもあったが、番組開始当初から積極的に収録を盛り上げようとする姿勢を見せ、常に全力で挑み、番組MCのオードリーに対してもとにかく絡んでいく姿勢を見せたからこそ“カット女王”になったのだ。
見た目は美人なのに口調はへにょへにょというギャップが魅力の加藤だが、親御さんによると「小さい頃から面白いことはなんでもやる子」(『ひらがな推し』より)だったという。そんな、加藤は今の番組収録もごくごく自然体で楽しみながら、取り組んでいることだろう。学業に専念するため活動を休止していた影山優佳も日向坂46のメンバーとして帰ってくることが発表された。新3期生も加入したばかり。この先、新たに生まれる日向坂46の“お笑い名シーン”にも注目していきたい。
■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter