INABA/SALAS『Maximum Huavo』が大差で首位に 息の合った2人の音楽愛に満ちた1枚がヒットした理由

参考:2020年4月27日付週間アルバムランキング(2020年4月13日~2020年4月19日)

 参りました。4~5位にランクインした作品が、推定売上枚数6,000枚前後。10位に至っては4,000枚に満たない数字。2週間前にimdkmさんが懸念した通り、コロナ禍によって全体の売上が大きく下がっていることが判明している今週のチャートです。

 まず、大型CDショップは軒並み臨時休業、テレビでは「不要不急の外出は……」が繰り返されていますから、おそらく今週のチャートに反映された数字は通販がメインでしょう。ふらりと店舗を覗く、店員お勧めのPOPを読む、たまたま試聴機で知らないアーティストに出会う、といった機会そのものが失われています。このことは今後リスナーにどんな影響をもたらすのか。音楽プロモーションの常識はどう変わるのか。そしてまた、日常が戻った時に人々は再びリアル店舗に通いだすのか。奇しくも今週チャートが発表された4月22日は、老舗パンクレーベルのPIZZA OF DEATHが全100タイトルをサブスク解禁。SNSは大きくどよめきました。コロナ禍で日常が変わった後、その先に何が変わるのか。考えざるを得ない時間が続きます。

 そんな中でも元気な2作品の話を。ひとつは先週初登場1位、今週2位にランクインしたJUJUのベストアルバム『YOUR STORY』。4枚組、全52曲のボリュームながら、すでに約8万枚セールスに迫る勢いで売れています。泣けるバラードの名手というイメージが強いけれど、ただ切ないラブソングばかりではないんですよね。4つのテーマに分かれた各ディスクを聴いていけば、JUJUは自身の恋バナも女性限定の話もしていないことに気づかされます。これぞ人生のストーリーテラー。支持層を限定しない国民的歌手の実力が伺えます。

INABA/SALAS『Maximum Huavo』

 さらには今週1位、INABA/SALASの『Maximum Huavo』について。誰? と思う方もいるでしょうが、これはB’zの稲葉浩志とアメリカのギタリスト・歌手であるスティーヴィー・サラスによるユニット。稲葉ソロの一貫として海外ミュージシャンに白羽の矢が立ったわけではなく、以前から親交のあった2人の心意気や感性がマッチしたことで2016年から始動しているプロジェクト。その2枚目となるアルバムです。

INABA / SALAS “Mujo Parade ~無情のパレード~”

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