NHK連続テレビ小説『エール』主題歌、GReeeeN「星影のエール」 裕一と音の関係性が浮かぶ楽曲に
連続テレビ小説『エール』(NHK総合)が、3月30日よりスタートした。
主演を窪田正孝、ヒロインを二階堂ふみが務める『エール』。窪田が演じる古山裕一は、福島出身の作曲家・古関裕而がモデルだ。その主題歌を福島県で出会い、結成されたGReeeeN「星影のエール」が担当する。
宇多田ヒカル、Mr.Children、桑田佳祐、松たか子、星野源、DREAMS COME TRUE、スピッツ、Superfly……と錚々たるアーティストが紡いできた朝ドラ主題歌というバトン。例えば、星野源の「アイデア」は『半分、青い。』の病気で片耳を失聴したヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が歩む人生の光と影を歌詞とサウンドで表現した。スピッツの「優しいあの子」では『なつぞら』のヒロイン・なつ(広瀬すず)が後に産み育てる優(増田光桜)との運命的なリンクを。いまだ最終回の余韻が残る『スカーレット』主題歌、Superflyの「フレア」は揺るぎない強さを持ったヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の情熱的な人生を半年の間、絶えず焚き続けていた。
時に朝ドラ主題歌には、視聴者の特別な思い入れが乗る。それは半年間、ほぼ毎朝、視聴者の生活に寄り添っていく楽曲となるからだ。その期待にこれから応えることとなるのがGReeeeN「星影のエール」。煌びやかな音色から幕を開け、サビの〈愛する人よ 親愛なる友よ〉で張り上げるボーカルは誰もが知っている、あの“GReeeeN節”が前面に感じられる。
GReeeeNの4人は公開されたメッセージの中で、主題歌制作にあたり裕一と妻の音の夫婦の姿を思い浮かべ「時に支えあい、導き、ともに泣き笑い、夢を語り合い、落ち込んでは慰め、励ましあいまた前を向く」と綴っており、「星影のエール」は応援歌であるということと、夫婦が互いに支え合い“エール”を送り合う姿が、歌詞からも明るいサウンドからも伝わってくる。〈2人寄り添って歩いて 永久の愛を形にして〉〈いつまでも君の横で 笑っていたくて〉と「キセキ」で歌っていることを考えると、GReeeeNへの主題歌依頼は必然だったのだと思えてくる。