E-girls、ティーンから愛される理由は? 完璧なパフォーマンスに見え隠れする“親しみやすさ”
そして、もう1つの理由は、彼女たち自身がステージに立つことを心から楽しんでいるからだと思う。ステージの上で2時間以上も激しいパフォーマンスを披露する上で、かなりの体力を消耗するであろうことは想像に難くない。しかし、メンバーは誰一人として疲れた顔は見せず、汗を滲ませながらも爽やかな笑顔でファンに手を振る。それはきっと前述の通り、どんな逆風の時でも諦めず、ステージに立つことを夢に努力し続けてきたからだろう。やっと、この舞台に立てた――そんな顔でパフォーマンスするメンバーたちを見ていたら、彼女たちも自分たちと同じように夢を見る普通の女の子なんだと勇気をもらえる。E-girlsの魅力は、“完璧なパフォーマンス”と“見え隠れする“親しみやすさ”といった二面性にあるのではないか。そのどちらも持ち合わせているからこそ、ただファンから愛されるだけではなく、10〜20代の女の子に元気と夢を与えることができる。実際に、LDHにはE-girlsを頂点に、高校生以上世代のRabbits、中学生以下世代のBunnies、EXPG特待生、そしてEXPGのレッスン生といった順で、エンタテインメントの世界で活躍したいという夢を持った女の子がE-girlsを目指せる制度が整っているのだ。
E-girlsは今年、約1年半ぶりとなるアリーナツアー『E-girls PERFECT LIVE 2011→2020』を開催。残念ながら2月29日、3月1日に開催予定だった東京公演は中止となってしまったが、公演を楽しみに待っていたファンもE-girlsの『FNS音楽特別番組』出演で少しは報われるのではないだろうか。そして、全体的に自粛ムードで鬱々とした世間の空気を吹き飛ばすようなパフォーマンスを、E-girlsは見せてくれるに違いない。
■苫とり子
2019年春からフリーライターに。
主にコラムやライブ・イベントのレポートを執筆しています。
Twiter(@bonoborico)