ジャニーズWEST、『W trouble』に感じられる“大人のニュアンス” アーティストとの化学反応も
デビュー6年目のジャニーズWESTの6枚目となるアルバム『W trouble』が3月18日にリリースされた。発売に先駆け1月24日には公式Twitterが開設、また特設サイトではアルバムの世界観を感じさせるティザー映像も公開された。舞台はあらゆる“芸術”が禁止された世界。メンバーもストーリー作りから携わったというショートムービーでは、7人が音楽・映画・書籍などの芸術が取り締まられた世界に抗うグラフィティアート集団・W troubleに扮している。
アルバムのリード曲である「W trouble」はジャニーズWEST独自の“ストリートスタイル”を体現。ネクストステージへ駆け上がる彼らの真骨頂は、EDM×ROCKで提示する「半歩先」を行く挑戦的なナンバーとなっている。歌唱力に定評がある彼らがエモーショナルに歌い上げているのが印象的で、これまで以上に攻めた大人のジャニーズWESTを体感することができる。3月12日にメンバーの桐山照史、中間淳太がメインパーソナリティーを務めるラジオ番組『レコメン!』(文化放送)で同曲のロングバーションが披露されると、SNSには小瀧望のセクシーなソロパートを絶賛する声や、発売を心待ちにするファンからの歓喜のコメントが次々とアップされた。
今回のアルバムの特徴のひとつとして、豪華アーティストたちによる楽曲提供が挙げられる。幅広いジャンルの楽曲に挑戦することにより、彼等の魅力が一層進化したのではないだろうか。「君だけの僕だけの」はケツメイシのRYOJIが作詞・作曲を手がけた楽曲。人生の中で誰もが経験する心の動きをメンバーの美しいハーモニーで聞かせている。「ごっつえーFriday」は☆Taku Takahashi (m-flo)×SUNNY BOYが手がけており、ジャニーズWESTらしいPOPなパーティーチューンだ。また、「HEY!!!!!!!」はGReeeeNのプロデューサーのJINが、芸術的コーラスワークが活きた「Special Love」はゴスペラーズ黒沢薫が提供し、ゴスペラーズが全面プロデュースしている。
上記で述べたようなアーティストとのコラボ楽曲のほかにも聴きどころは満載だ。例えば「Glory Days」は、90年代のストリートミュージックを彷彿させるレゲエスタイルのダンサブルなビートとキャッチーなメロディが印象的な楽曲で、一緒に歌ってノリノリで盛り上がれる、“友情”をテーマにした彼等の持ち味を生かされている。また、「Survival」はメンバーの神山智洋が作詞・作曲。男っぽく攻撃的なダンス×ロックチューンとなっており、「We are WEST!!!!!!!!」(『WESTV!』収録)をはじめ「Evoke」(『WESTival』収録)などを手がけ、アーティストとしても才能を発揮する神山の真骨頂を堪能できることはもちろん、ライブでのパフォーマンスにも期待が高まる楽曲といえそうだ。
さらに初回盤Aの収録のボーナストラック「Try me now」では彼らの得意とする骨太でセクシーなストリート感を体感できる。一方初回盤Bには毎回意外な組み合わせで楽しませてくれるとファンからも好評なユニット3曲を収録。ユニットの組み合わせはくじ引きで決められており、濵田崇裕・藤井流星はセクシーな大人のR&B(「TheCall」)、重岡大毅・小瀧は作曲も手掛けたロックチューン(「do you know,girl?」)、関西ジャニーズJr.時代のユニットB.A.D以来の桐山・中間ペアと初の組み合わせとなる神山はジャズ(「GimmeGimmeGimme」)をそれぞれ歌唱。どの曲もこれまでにない大人のニュアンスを加えた仕上がりとなっている。
加えて通常盤・通販盤に収録されているグループのセンター・重岡の作詞・作曲による「to you」にも注目したい。公式Twitterによると「誰しもが経験する「別れ」を、重岡らしく前向きに表現。いつも勇気をくれた“魔法の言葉”をメロディに乗せて!『love you やっちゃいな』」と紹介されており(参照)、昨年亡くなったジャニー喜多川氏に向けた歌なのではないかとファンの間でも話題となっている。