結成10周年の三代目 J SOUL BROTHERS、『RAISE THE FLAG』はグループの進化とこれからの10年を占う作品に
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)が3月18日に最新アルバム『RAISE THE FLAG』をリリース。本作は結成10周年イヤーに突入した彼らにとって、これからの10年を占う意味で大きな意味を持つ作品だ。
『RAISE THE FLAG』は、昨年テーマとして掲げた“RAISE THE FLAG”の下、赤・白・青と異なった世界観を音楽で表現した3枚のヒットシングルが収録されているのはすでにファンならご存知のとおり。本作はその「Yes we are」、「SCARLET feat. Afrojack」、「冬空」、「White Wings」の4曲や昨年9月にデジタルシングルとしてリリースされた「Rat-tat-tat」のほか全10曲が収録されている。
アルバムの構成としては、オープニングをアルバムタイトルと同名のリード曲「RAISE THE FLAG」、2曲目をビッグルームEDM調でアップリフティングな「Yes we are」が飾る。これは昨年開催された自己最多動員数を記録した全国ドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019 "RAISE THE FLAG" SET LIST』(スタジオ音源も配信中)と同じ構成だ。
そして、フューチャーベース調の3曲目「FIRE」が少し火照り気味のムードを一旦落ち着かせ、切ないメロディが印象的な「冬空」から始まるバラードゾーンへの足並みを揃えさせる。このバラードゾーンで、リスナーに音楽をじっくり聴かせるムードを作り、7曲目はいよいよお待ちかね、三代目JSBが誇る特大バイラルヒット曲「Rat-tat-tat」で再びムードをこれでもかというくらいアップテンポに。
さらに「GOLDEN」へとつながり、彼らの代表曲のひとつ「Summer Madness」を手がけたAfrojackとコラボした爆エモチューン「SCARET feat.Afrojack」で再び熱狂感を演出。最後はフィナーレを飾るにふさわしいバラード「花歌 〜Flowers for you〜」で幕を閉じる。
動と静の緩急が絶妙のバランス感を演出するこの構成はこのままライブセットになってもなんら違和感のないものであり、これまで彼らを支えてきたファンであればあるほど、音源とライブのシンクロがイメージできる仕上がりだ。