IZ*ONE、活動再開への期待 メンバーを支える“ファン=WIZ*ONE”の動きも

 そして2020年2月、IZ*ONEはついに活動を再開する。その始まりを飾るのやはり『BLOOM*IZ』のリリースになりそうだ。韓国の公式サイトでもソングリストがアップされており、ネット等ではすでに予約を受け付けているところもあるので、発売されるのは確実だろう。

 本作に収められているのは12曲。リリース前のため、残念ながら全容を知ることはできないが、公開された情報を見る限り、初期のキュートなイメージは若干薄まり、その分エレガントさを前面に出したナンバーを中心に構成しているようだ。

 オープニングを飾る「EYES」ではいつもより大人びた表情を見せるメンバーたち。続くリードトラック「FIESTA」ではグループとしての一体感と華やかさをアピールする。この曲は「La Vie en Rose」「Violeta」と続いた哀愁のダンスポップ路線を踏襲するサウンドカラーであり、今まで以上のヒットが期待される。

IZ*ONE (아이즈원) 1st Album [BLOOM*IZ] HIGHLIGHT MEDLEY

 他の収録曲も強力だ。トライバルな香りが漂うサウンドが印象的な「AYAYAYA」、K-POPアイドルのオーラを放つ「PINK BLUSHER」、チョ・ユリが作詞・作曲したバラード「いつか私たちの夜も過ぎていくでしょう(Our Night Will Pass Someday)」など聴きどころ満載である。

 おそらく『BLOOM*IZ』はファンの後押しで記録的な売り上げになるはずだ。ポジティブに考えてみれば、今回の騒動はIZ*ONEとWIZ*ONEの距離をさらに縮めた、すなわちアイドルとファンのベストな関係を築くきっかけになったとも言えよう。

 ちなみにWIZ*ONEというネーミングには“IZ*ONEとともに魔法のような未来を過ごしていこう”という願いが込められている。どんなことが起きても迷わずに応援し続けたいーー。ファンは今、そんな気持ちでいっぱいだろう。2021年4月の解散まで残り1年と約2カ月。これから先は“魔法のような未来”が待ち構えているに違いない。

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。ムック『GIRLS K-POP』(シンコー・ミュージック)を監修。K-POP関連の著書・共著もいくつか。LOVE FM『Kore“an”Night』にレギュラーで出演中。

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