IZ*ONE チョ・ユリ、アン・ユジン、チャン・ウォニョン……年少メンバーのアイドルとしての輝き

 最年長から順にIZ*ONEメンバー個人を紹介してきた本シリーズだが、今回の年少メンバー、チョ・ユリ、アン・ユジン、チャン・ウォニョンの3人で最終回となる。

IZ*ONE『Vampire』(Type A)

 2001年生まれのチョ・ユリは13歳までピアノを専門に習っていたが、家庭の経済事情によりピアノの専攻科のある学校に進学することは難しかったために歌手へ転向した。最初に出演したMnetのアイドルサバイバル番組『アイドル学校』では15位でデビューには至らなかったが、出演後にStone Musicエンターテインメントの練習生に。9カ月のトレーニング後に出演した『PRODUCE 48』で3位を獲得してIZ*ONEのメンバーとなった。グループ内ではまだ10代ながら豊かな音色と声量でメインボーカルを担当しており、少女的で可憐な歌声というよりは、やや中性的でボーイッシュな歌声が特色であり魅力となっている。事務所に無所属だった『アイドル学校』時代に比べ、事務所練習生になってから歌とダンススキルは大きく成長したようで、ムン・ヒジュンやAKMUのような歌唱力の高いミュージシャン達からも賞賛を受けている。また、ダンススキルはメインダンサーのメンバーに比べれば目立つ方ではないが、柔軟性のある動きと楽器を習っていた経験からかリズム感の良さには定評がある。

 性格的には完璧主義的で悩み事を抱え込んでしまうような部分もある一方、感情豊かで涙もろいともいう。メンバーの中ではどちらかといえばいじられキャラのようだ。釜山出身なので、慶尚道の方言がよく飛び出るが、これも韓国のファンにとっては特別な魅力になるという。『アイドル学校』時代は方言を隠してなるべく標準語で喋ろうとしていたが、デビュー以降は自分ならではのキャラクターとして、方言を使うようになったという。

 2003年生まれのアン・ユジンはSTARSHIPエンターテインメント所属で、1年4カ月の練習生経験ののちに『PRODUCE 48』に出演してデビューメンバーに勝ち残った。番組出演前からSISTAR・ソユ&EXO・ベクヒョン「Rain」やユ・スンウ&B1A4・サンドゥル「Oppa」など、事務所の先輩アーティスト達のMVに出演しており、露出が多かったメンバーである。グループの中でも最も長身でスタイルの良さを誇り、ASTROのウヌなどと一緒にコスメ関連の広告モデルとしての出演経験も複数ある。ユジンは突出してなにかが秀でているタイプというよりは、ルックスも含めたすべてのスキルが平均的に高い“六角形を形成するアイドル”と言われている。長身で伸びやかな手足を駆使するダンスは目に入りやすい。自分で振付もすることが出来、チェヨンやウンビに続くダンスが上手いメンバーとして認知されている。

 性格的には“ビーグルドル”(明るくわちゃわちゃ騒がしいアイドルにつけられる呼称)と呼ばれるように、快活で年上のメンバーにも積極的にいたずらを仕掛けるタイプ。メンバーからは長身も相まって「ゴールデンレトリバーみたい」と形容されている。メンバーの中ではイェナと並んでバラエティで目立つタイプのキャラクターと言えるだろう。宮脇咲良によれば、「ユジン自身がエネルギーを発している太陽のような存在」というくらい、メンバーにも元気を与えるバイブスの持ち主のようだ。

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