森朋之の「本日、フラゲ日!」vol.186
w-inds.、Snow Man vs SixTONES、JUN(from U-KISS)、モーニング娘。’20……独創的なスタイル反映させたダンスチューン
昨年4月にシングル『Phenomenal World』でソロデビューを果たしたJUN(from U-KISS)が、22歳の誕生日に日本1stミニアルバム『22』をドロップ。リードトラック「Come Alive」は、管楽器のフレーズをループさせたトラック、抑制の効いたラップ、超キャッチーなサビメロ、〈自分らしさ 楽しんでる?〉というフレーズがひとつになったナンバー。音数を抑えることで歌の魅力を際立たせるサウンドデザインにも注目してほしい。その他、ドープなビート、ロッキンなギターとともに危うい恋愛模様を描いた「Be your man」、JUN自身が作詞・作曲に参加した穏やかなヒップホップチューン「Gravity」、アコースティックな響きのバラードナンバー「Circle of Love」などを収録。やさしさ、切なさを軸にしたボーカリストとしての個性を存分に発揮している。
15期メンバーの北川莉央・岡村ほまれ・山﨑愛生が加入し、14人体制となったモーニング娘。'20 によるトリプルA面シングル。つんく♂が作詞・作曲を手がけた「KOKORO&KARADA」は、エレクトロ、EDMをベースにしたトラック、リズミックな要素を押し出したボーカルアレンジが印象的なダンスナンバー。流麗なピアノ、ドラマティックなストリングスを加え、ノスタルジックな雰囲気のメロディを際立たせている。さらにエキゾチックな旋律と「恋のダンスサイト」を想起させるサウンドがひとつになった「LOVEペディア」、“歌謡曲×ディスコ”なイナたい盛り上がりが楽しい「人間関係No way way」を収録。J-POPとダンスミュージックの融合を基軸にしたモーニング娘。の最新スタイルを体感できる1枚だ。
■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。