WONKがChara、m-flo、bird、IOら豪華ゲストと共演 『WONK’s Playhouse』から感じたバンドの本質
![WONK、自主企画から感じた本質](/wp-content/uploads/2019/12/20191210-wonk.jpg)
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『WONK’s Playhouse』は、ゲストアーティストとの和やかなトークも楽しみの一つ。中盤ではちゃんMARI(ゲスの極み乙女。)を迎え、彼女がFUKUSHIGE MARI名義で今年10月にリリースした『JAPANESE ONNA』から、切なくも美しい名曲「スプーンの庭」を披露。『JAPANESE ONNA』は井上がミックスを担当しており、その制作エピソードで盛り上がった。「WONKは曲ももちろん好きなんですけど、音がめちゃくちゃいいと思ってて」とちゃんMARI。ちなみにこの日、PAエンジニアを務めていた染野拓はものんくるやodolなどのエンジニアリングも担当しており、『JAPANESE ONNA』のボーカルレコーディングやソロライブのエンジニアリングにも携わったという。「『あのゲス極のちゃんMARIさんから、お仕事が来た、ヤバイ!』って、Messengerのグループメールに幹さん送ってたもんね」と長塚が明かし、会場の笑いを誘った。
もちろん、WONKのバンドアンサンブルと長塚のボーカルを存分に堪能するセクションも。後半にはJ・ディラのメドレーを披露。コモンの「E=MC²」や「The Light」など、ディラが手掛けた珠玉の名曲が次々と演奏され、タメの効きまくったグルーヴや満を辞してバーストするサックスソロに会場の熱気も最高潮へと達し、最後は全員でハンズアップで一体感に包まれた。
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興奮冷めやらぬまま、m-floのVERBAL(MC)と☆Taku(DJ)をステージに招き入れ、彼らの2001年のヒットシングル曲「come again」を披露。ミラーボールが回り出すとフロアはさらにヒートアップ。サビではウェーブも巻き起こった。続いて長塚が鍵盤の前に立ち、「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」の印象的なイントロのフレーズを弾き始めると、フロアからはどよめきが。そしてステージ脇からCharaが笑顔で現れると、悲鳴にも似た大歓声が巻き起こった。さらに、ライブの翌日にリリースされたCharaと荒田の初コラボ曲「愛する時」を、この日初披露。クリスマスっぽさの溢れる、暖かなアコースティックソウルに全員が酔いしれた。
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本編最後はWONKとサポートメンバーの総勢8名で「Small Things」を演奏。鳴り止まぬ拍手の中、アンコールでは「Apartment」と「Cyberspace Love」を披露し、この日のステージに幕を下ろした。
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楽曲提供やプロデュース、レコーディング&ミックスエンジニアリングなど、様々な形で他アーティストと積極的にコラボレートしながら、自分たちのテリトリーを広げて来たWONK。この日のイベントは、そんな彼らの活動の全貌を網羅する意味でも、そして提供曲だからこそ見えてくる彼らの本質(ソングライティング能力、アレンジ力、そして演奏力)を知る意味でも、そしてゲストアーティストを入口にWONKの世界へと入っていく「WONK入門編」という意味でも、非常に意義の深い内容だった。
(ライブ写真=木原隆裕)
■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。ブログ、Facebook、Twitter
■配信情報
Chara x Hikaru Arata
「愛する時」
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MELRAW
「Kessel Run」
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■リリース情報
WONK デジタルシングル「Signal」
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WONK EP『Moon Dance』
01.Blue Moon
02.Orange Mug
03.Sweeter, More Bitter
04.Mad Puppet
05.Phantom Lane
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