Hey! Say! JUMP「獣と薔薇」から溢れる“ギラギラ感”は成長意欲そのもの? 表現力の進化に注目

 いつの間に、彼らはこんな表現力を身につけたのだろうか。11月14日、中島裕翔がラジオ『Hey! Say! 7 UltraJUMP』(文化放送)にて、最近歌い方を変えたという話を披露していた。演技の面で高い評価を得ていた中島だが、歌に関しては少し苦手意識があったそう。

 だが、アーティストとしてまず活動しているんだという自覚と共に、一念発起。試行錯誤を始めると、すぐに薮宏太から「歌い方変わったよな、いいと思う」と気づいてもらえたと嬉しそうに報告していた。

「今後、いろんな歌い方にチャレンジしていきたい。思ったのはね、(歌も)お芝居と一緒だと。台本みたいなのが歌詞だとして。それをどう歌うか。その状況を思い浮かべて、その気持ちをちゃんと歌う」

 人は何かを突き詰めると、その思考回路が別のものにも繋がる瞬間がある。きっと、中島にとって芝居に向き合ってきた成果が今、歌の表現にも応用できるようになったのかもしれない。そして、それはもしかしたら他のメンバーにも起きている可能性も……。

 Hey! Say! JUMPは、デビューしてからが試練続きのグループだった。しかし、その苦悩の日々があったから、謙虚にアーティストとして進化を続けてきた。共に乗り越えてきたものが大きいからこそ、仲の良さもあるだろう。

 全てが、今に繋がっていく。そして、この意欲作から、また次の未来が紡ぎ出される。このギラギラ感は、彼らの成長意欲そのものなのだ。そう、Hey! Say! JUMPの進化は止まらない。

(文=佐藤結衣)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる