ミニアルバム『け・も・の・だ・も・の』インタビュー
どうぶつビスケッツ×PPP、グループの変化の中で強まった一体感 「これが新しいどうビスなんだな」
どうぶつビスケッツ×PPPが、10月4日にミニアルバム『け・も・の・だ・も・の』をリリースした。どうぶつビスケッツ×PPPは、美坂朱音が加わり、新たな体制として初のリリースとなり、11月9日は、『けものフレンズ3 ライブ』も開催された。今回リアルサウンドでは、どうぶつビスケッツ×PPP全メンバーでの取材を行い、収録曲について、グループの結束について一人ひとりに聞いた。(編集部)【「フルルーツゲーム」、「「KUDAMONO」オリジナルレシピ」の動画とインタビュー最後にプレゼント情報あり】
個性的で粒揃いなアルバム
一一池袋サンシャインシティ噴水広場でのリリースイベントを観させていただきました。はなまるアニマルや×(ばってん)ジャパリ団も登場して大盛り上がりでしたね。立ち位置的には、みなさんも先輩フレンズに。
尾崎由香(以下、尾崎):一応、先輩フレンズとしてやらせていただいてもらっていますけど、フェネックも新しくなって。新しい気持ちで私たちも頑張っていきたいなと思っています。
佐々木未来(以下、佐々木):後輩の勢いを見ていると、負けてられないなと。
一一フレンズと言いながらライバルだと。
根本流風(以下、根本):私たちはアイドルなんで、負けられないですね。
一一イベント中には尾崎さんが、はなまるアニマルに入りたそうな場面も……。
尾崎:そうなんですよ。
一同:えぇ!?
尾崎:「あぁ、いいなぁ。あんなフレッシュ感欲しいな。私もあんなんだったのにな」って思って観ていたので。私もああなれるはずなので、ぜひ。
一同:ぜひ!?
尾崎:ト、トレードっていうことで。
田村響華(以下、田村):でも、そうしたら(どうぶつビスケッツは)フレッシュになるよね。
尾崎:美坂もいるから、めちゃめちゃフレッシュの塊に。
佐々木:由香ちゃんの問題だったのかもしれない……。
尾崎:えぇ!? 私の問題? 垢抜けちゃってきちゃって、髪の毛染めちゃったから。でも、可愛いはなまるアニマルいいよね。『けものフレンズ3 LIVE』でも、またコラボしたり、初めて一緒に歌えたりとかできたらいいなと思っています。
ーー美坂さんと相羽さんが揃ってのステージは、今日が初だったんですよね。
相羽あいな(以下、相羽):初めて会って練習したのがちょっと前で。プライベートでは誕生日を祝ったりだとか。今回が初っていうのが驚きではあったんですけど、ステージに立ってみたら「フェネック~!」ってなりました。すごく可愛かったよ。なんの違和感もなく。
美坂朱音(以下、美坂):ありがとうございます。揃ったのが初めてというのがプレッシャーや緊張にはなりました。ステージ自体は2回目だったんですけど、楽しかったです。なんか、圧を感じました……。
相羽:嘘つけ! フェネック(cv.美坂朱音)とイワトビ(ペンギン/cv.相羽あいな)ってポジション遠いからね。それなのに圧を感じたの?
美坂:感じました。
築田行子(以下、築田):すごいじゃん! 一回、私の位置行ってみて。しんどいの……。
一同:ははははは(笑)。
相羽:このくらい言えるような仲になりました(笑)。
ーー仲がいいのが伝わってきます(笑)。ミニアルバム『け・も・の・だ・も・の』は、収録曲の4曲それぞれが個性的で粒揃いな、フルーツバスケットをイメージしました。みなさんにとってはどのような作品になりましたか?
根本:カラフルだなっていう感じがしますね。ジャケットも、歌もそうだし。
小野早稀(以下、小野):それぞれの個性が出ているアルバムだなって感じましたね。それぞれの歌割りやソロパートでも個性が感じられる曲ばっかりだと思います。
根本:8人の曲も、どうビスの曲も、PPPの曲も、今までその組み合わせで歌っていた曲はあるんですけど、グループとして全部新しいなと感じていて。
佐々木:どうビスも新鮮だなって思いますし、PPPもフルルがメインで歌う曲(「フルーツ!フルーツ!フルルーツ?」)とか。
相羽:全部すごくポップだなっていうのがあって。ジャケットを見た時に、「もうまさにこの色の1枚だ!」っていうのは思いましたね。このカラフルな感じが。
ーー表題曲の「け・も・の・だ・も・の」は、「ようこそジャパリパークへ」「乗ってけ! ジャパリビート」を手がけた大石昌良さんの楽曲です。
相羽:キャッチーで、1回聞いただけで単語とかメロディがすぐ入ってくる。覚えやすいっていうのが、本当に大石さんの楽曲だなっていうのはものすごく感じました。
佐々木:前回の「ジャパリビート」の時もこういう感じで来るんだっていう意外性があって。当たり前だけど、大石さんって本当にすごいなって思いますね。
相羽:〈Welcome!〉の言い方、こんなにある? って(笑)。あとは、今までの楽曲に比べると音の細かいところに未来感がある気がして。今まではジャングルみたいな感じの世界観で、いろいろな楽器を使っていたと思うんですけど、ここに未来感のある楽器が入っているのが、この曲を聞いた時に新しいと感じました。
田村:『けものフレンズ3』がアーケード版とアプリ版のゲームだから、そのイメージで音を作っているのかな。
ーーなるほど。〈にぃせーの〉からの歌詞は、感動的なフィナーレへ向かっていく画が浮かぶ歌詞です。
尾崎:(大石さんと)またコラボ出来たらいいね。
佐々木:どうコラボするんだろうね。踊ってくれないかな?
相羽:耳付けてくれないかな?(笑)。
尾崎:あ、果物は?
佐々木:好きな果物を被って。ノリノリでやってくれそうだもん。
相羽:本当、自由なこと言ってるなー(笑)。
ーーもう、大石さんとの絆もだいぶ深まったのではないですか?
根本:仮歌の時点で、アライ(アライグマ/cv.小野早稀)さんとかイワビー(イワトビペンギン/cv.相羽あいな)の声真似をしながら歌ってくださっていて。そこにもすごく愛を感じます。
小野:こんな風に歌うんやろ、みたいな感じのニュアンスでそれぞれ歌ってくださっているので、こちら側も想像しやすいんです。
相羽:(隣にいる美坂を見ながら)大石さんに会った?
美坂:「け・も・の・だ・も・の」の収録の時に。あ、本物って思いました。優しかったです。
尾崎:優しくて有名だからね。レコーディング。
美坂:最初は怖いって脅されてたんですけど……。「最初のカウントは8カウントから始まるんだよ」とか、そういうのも何も分からなかったんで、一から全部教えてくれて。初レコーディングだったので。「分かる? 分かんないよね」って。
尾崎:懐かしいね。私たちもそうだったから。
美坂:「水飲んでいいんだよ」とか。緊張している私のことを気遣ってくださっていました。
相羽:やっぱりお父さんですね。
田村:お兄さんじゃなくて?(笑)。
ーーMVは、銭湯での和なシチュエーションになっていますが、これはどのようなテーマで撮影されたんですか?
尾崎:これは、撮影が終わった今でも謎の部分が。誰一人聞かなかったな、監督に……。
相羽:「け・も・の・だ・も・の」じゃん。私は、全てを取っ払って裸の付き合いで行こうみたいな話なのかなって。例えば、毛並みとか肌とか、人それぞれあるじゃないですか。すべてひっくるめて、銭湯に入っちゃえばそんなの関係ないよね、みたいな。そういう意味で「け・も・の・だ・も・の」を銭湯で撮ったんだと思ったんですよ。
ーー相田みつを的な。
相羽:にんげんだもの。フレンズだもの。関係ないよって意味で。結局、けものって服は着てますけど、動物って基本裸だし、そういうのもあるのかなって。銭湯から深読みをしたんだよね。あとは銭湯って日本のイメージが強いから、海外に向けて日本を打ち出したのかな。『けものフレンズ』があって、パークがある中で、銭湯もピックアップされていたりするので、そういう意味での銭湯なのかなっていう深読み。
尾崎:言ってることが監督じゃん!
一同:監督!
相羽:あの撮影が出来るのって日本だけだから、銭湯で富士山をドン! と。(美坂を見ながら)初でしょ? どうだった?
美坂:(どうぶつビスケッツ×PPPでは)銭湯は普通なのかなって、全然深く考えてなくて(笑)。「だ・も・の」と「くだもの」をかけたのかなって。
尾崎:すごいねー、気づかなかったー。そういうことだと思うよー(棒読み)。
美坂:棒読み!
相羽:緊張はしたの?
美坂:緊張しました。
尾崎:緊張してたよね。ずっとキャッキャしてたのにさ、カメラ回った瞬間に動かないの。
相羽:これがフレッシュやで。
尾崎:これがフレッシュなの……?
美坂:フ、フレッシュ?
佐々木:尾崎さんは撮影の時に緊張してましたか?
尾崎:き、き、き、緊張してた。
相羽:うさんくさいわ!