つるの剛士、世良公則ら豪華ゲスト迎えて熱唱 芸能生活25周年&歌手デビュー10周年祝ったツアーファイナル公演
7月に名古屋からスタートした、つるの剛士の全国ツアー『つるの剛士 25周年記念ライブツアー ~25th ☆ 10th~』が、11月4日に東京・東京国際フォーラム ホールCでファイナルを迎えた。同ツアーは芸能生活25周年と歌手デビュー10周年を記念して行われたもの。「共に時間を刻んで来たみなさんの応援があって、ここまで来られました。それぞれの25年と10年を振り返りながら聴いて下さい」とつるの。つるのの代名詞とも呼べるPRINCESS PRINCESSの「M」などのカバーを中心に、オリジナルアルバム『つるばむ』(2010年)の収録曲も披露。さらに世良公則などのゲストを迎えたプレミアムな内容で、さらなる活躍をファンに誓った。
『THEカラオケ☆バトル』の名デュエットが復活
ライブは、つるの自身が作詞を手がけた熱い2曲で幕を開けた。「メダリスト2020」はソロデビューした2010年に発表したオリジナル曲の最新バージョンで、誰もが何かしらのメダリストであると、すべてのアスリートと夢追い人にエールを送る。続く「正直者」は、人に揶揄されても愚直に生きていきたいと、自身の信念を歌詞に込めた。ノリの良いロックサウンドに乗せた、つるのの真っ直ぐで力強い歌声が会場に響き渡ると、観客は歓声と手拍子でそれに応えた。つるの剛士は、『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル』などに出演し、様々なアーティストのカバー曲を歌いこなしたことで知られる。これまでにカバーした楽曲は70曲ほどあるとのことで、この日もカバーを多く歌った。目を閉じてスポットライトを浴びながら歌い上げたMISIAの「逢いたくていま」(2009年)。山根康広の「Get Along Together」(1993年)は、力強くも繊細な歌声が会場に響く。「僕のフィルターを通して、名曲を若い世代の方にも伝えていきたい」と、つるのはJ-POPカバーに対する使命感もにじませた。
中盤にはアコースティックでオリジナル曲「ありのまま」と、つるのがボーカルを務めるバンド=つるの剛士とシーキャンドルズの新曲「花火」を歌った。「ありのまま」は、無理をせず飾らず生きていきたいと“自分らしさ”を歌った曲で、つるの自身も「自分の曲だけど、勇気づけられることがある」と、自分にとって大切な曲であることを明かす。つるの剛士とシーキャンドルズは、2012年につるのが“ふじさわ観光親善大使”に任命されたことをきっかけに、地元の仲間と結成した地元密着型バンド。「花火」は、今年残念ながら中止になった『OTODAMA SEA STUDIO』で披露する予定だったそう。アコースティックの柔らかいサウンドと包み込むような優しさを持った温かい歌声が印象に残った。つるのとゆかりのあるゲストを迎えた、スペシャルコラボも聴き応えがあった。『THEカラオケ☆バトル』で知り合った宮本美季をゲストに迎えて歌ったのは、HYの「366日」。カバーして欲しい曲としてファンからのリクエストがもっとも多かった曲とのこと。宮本の美しい歌声とつるのの切なさ溢れる歌声で、見事なハーモニーを聴かせた。