May J.が踏み出した挑戦への第一歩 デーモン閣下らとのコラボで見せた新たな表現
再度の衣装チェンジを経て、ラストのパートは盛り上がり必至のキラーチューンを連発、容赦なく攻めまくっていく。艶っぽい表情を見せたファンキーなダンスナンバー「Break Free」、爽やかなサウンドに会場が心地良く揺れた「Sunshine Baby!」、客席を煽りまくった「One to Love~心、ひとつに~」ではソカのリズムに合わせてタオルが旋風を巻き起こす。「the ONE」では、誕生月で2つのグループに分けた観客たちに、それぞれ上ハモと下ハモを担当させる試みも。幾度かの練習のかいあって、本番ではまさに会場がひとつになって美しいハーモニーを奏でることに成功した。サビの大合唱が感動的な光景を生んだ「Garden」の後は、「みんなの夢を星に願いましょう!」と大きく叫び、ディズニー映画『ピノキオ』でおなじみの「星に願いを」を日本語バージョンで歌唱し、ポジティブでハッピーな雰囲気に包まれながらライブ本編は幕を閉じた。
アンコールではこの日、ふたつめのサプライズが。YouTube上で人気のHIMAWARIちゃんねるから、まーちゃんとおーちゃん、パパがステージに登場し、May J.も含めた4人でオリジナルソング「きらきら☆シャンプー」が披露されたのだ。YouTube上ではすでにコラボ済みであったものの、ライブでの共演はこの日が初めて。まるで歌のお姉さんのようにかわいい振り付けとともに歌うMay J.の姿が新鮮だった。その後は、「Let It Go」で圧巻の歌声を響かせ、「ありがとう」であたたかな空気で会場を満たしていく。そして、「これからもみんなと寄り添いながら歩いていきたいです」と思いを告げて、ファンのために書いた「SIDE BY SIDE」でライブは大団円を迎えた。
アップチューンからバラードまで、アーティストとしての可能性を余すことなく伝えると同時に、新たな表現にも果敢にトライした印象のある今回のツアー。それはまさに彼女なりの“新しい創造”に満ち満ちた内容だったと思う。自身をレベルアップするために最近はバレエを始めたそうだし、先日発表されたように来年2月から上演される「ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2」へ出演、女優としてデビューすることも決まった。今回掲げた“NEW CREATION”なる言葉は今後の彼女にとっても引き続き重要なキーワードになっていくに違いない。まだ見ぬ新しいMay J.との出会いを心から楽しみにしていたい。
(取材・文=もりひでゆき)
■リリース情報
May J.『平成ラブソングカバーズ supported by DAM』
発売中
・2枚組CDアルバム+DVD
価格:¥5,000+税
<CD-Disc.1>
・平成ヒット曲のカバー(全15曲収録予定、曲順未定)
<収録予定曲>
M
糸
愛が生まれた日
I'm proud
PRIDE
First Love
雪の華
ハナミズキ
瞳をとじて
Story
また君に恋してる
Lovers Again
366日
キセキ
I LOVE YOU
<CD-Disc.2>
「May J. Tour 2018-Harmony-」2018年9月16日Zepp Diver City TOKYOでの最終公演のライブの音源
<DVD>
新録カバー曲Music Video&既存カバー作のMusic Videoを収録(収録予定時間約20分))
・CDのみ
価格:¥3,000 +税
※収録曲は変更になる場合あり。