KREVA、向井太一、りぶ、TEE……刺激的なチャレンジを続ける男性アーティストの新作

りぶ『Ribing fossil』(通常盤)

 2010年から“歌い手”として始動。透明感と鋭さ、豊かな表現力を備えた“イケボ”ぶりによって強烈な支持を得ているりぶが、じつに4年半ぶりとなるフルアルバム『Ribing fossil』をリリース。TVアニメ『胡蝶綺 〜若き信長〜』OP主題歌「疾走」(作詞・作曲・編曲/みきとP)を含む本作には、Eve、Q-MHz、清竜人、堀江晶太、Kai Takahashi(LUCKY TAPES)、須田景凪など気鋭のクリエイターが数多く参加。ギターロック、R&B、エレクトロ、シティポップなどを網羅した幅広い楽曲とともに、さらに深みを増した彼のボーカルをたっぷり堪能できる作品に仕上がっている。アルバムの最後を飾る「fossil」は、りぶ自身が作詞と作曲を担当。解放感のあるギターサウンド、華やかさと切なさを共存させたメロディ、そして、未来に対するビジョンを描いたリリックからは、ここからはじまる彼の新たなキャリアとも重なっている。2020年1月に東京、大阪で行われる約5年ぶりのワンマンライブにも期待したい。

【クロスフェード】Ribing fossil / りぶ【9月18日リリース】
TEE『Golden 8』

 ヒット曲「ベイビー・アイラブユー」(2010年)で知られるTEEによる4年ぶりとなるオリジナルアルバム『Golden 8』は、“8組のアーティストがTEEをプロデュースする”というコンセプトで制作。オーガニックなレゲエビートと海をテーマにした優しい歌詞を軸にした「UMI」(produced by C&K)、エレピ、ハモンドオルガンの音色を活かしたソウルフルなミディアムチューン「片方の未来」(produced by 清水翔太)、ウクレレの素朴な響き、ヒップホップとエレクトロを融合させたトラックが印象的な「Twilight」 (produced by SALU)、ダンスホールレゲエ、沖縄の伝統音楽が有機的に結びついた「JUMP UP!」(produced by 前川真悟 from かりゆし58)といった色彩豊かな楽曲を通し、シンガーとしてのTEEの多彩な魅力を味わえるアルバムだ。

TEE - 片方の未来 (Produced by 清水翔太)

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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