CHEMISTRY、Mステで「Angel」歌唱 10年ぶりドラマ主題歌で示した現在地
毎週土曜23時40分から“オトナの土ドラ”枠にて放映中の『それぞれの断崖』(東海テレビ・フジテレビ系)に、主題歌「Angel」を提供しているCHEMISTRY。本作は彼らにとって実に10年ぶりのドラマ主題歌となり、またドラマのために書き下ろされた楽曲だ。CHEMISTRYの生みの親であり、数々の名曲を共に世に送りだしてきた松尾潔がプロデュースを務めている。楽曲について川畑は「僕らも40歳になり、詞の内容もそうですが、デビュー当時に歌っていたらこういう感じにはならなかったと思うぐらい、男らしさと力強さ、そして背伸びして歌ってはいない。そんな部分をしっかり出せたと思いました」(参考:フジテレビ公式サイト)と語っているとおり、現時点での等身大の彼らが現れているとも言える「Angel」。SNSではドラマの初回放映直後より、「心に沁みる」「ドラマの世界観にぴったり」と話題を呼んでおり、改めてCHEMISTRYという無二のボーカルユニットの魅力を知らしめた形だ。
『それぞれの断崖』は小杉健治の同名小説の実写化。息子の家庭内暴力に悩まされていた中年男が、その死をきっかけに思わぬ事態へと巻き込まれていく社会派ミステリーだ。息子を亡くした父を遠藤憲一、そして加害者である少年の母を田中美里が演じ、被害者遺族と加害者家族が惹かれ合うという、運命のいたずらが展開する。
そんなシリアスな物語に寄り添うべく誕生した「Angel」は、いつになく力の入ったふたりの“熱唱”が聴きどころ。ブルージーなギターからはじまるイントロから、静かな掛け合いを経て、力強くも切ないハーモニーで聴かせるサビへ。「激しい演技になる」というドラマプロデューサーの言葉を受けてなされたというアレンジはドラマチックでエモーショナル。「攻め」の1曲とも言える仕上がりだ。