国境なき現代の寵児 RUANN、「BEEP BEEP」で見せた才能と強い意志
またリア・キムは以前インタビューでRUANNについて「映像を見たときに、才能が多彩で驚きました。楽器、ダンス、作曲も全部できる人は韓国にも少ないかと。一緒にコラボする間刺激されたし、 その才能が他の人にも届けられたらなと思います。」と語っている。(参考:TWICE「TT」など手がけるリア・キムが明かす、K-POPにおけるダンスと振付の重要性)
さて、今回の楽曲は7月31日に日韓同時リリースされたそうだ。多くのK-POPグループが韓国内と日本国内の発売にタイムラグがあるなか、RUANNの今回の試みは注目すべき点だ。彼女のチームの意識がしっかりと海外に向いている証拠である。
現在TWICEやIZ*ONEなど、K-POPグループに所属する日本人が国境を跨いで人気を得ることも珍しいことではない。そうした例は今、男女関わらず見られるのだ。それを考えれば、RUANNのように海外の空気感とも呼応する楽曲で積極的にアピールしていくことで、海外のファンから先に火が点き、後に逆輸入的に日本でヒットするパターンさえ想定できる。日本の音楽シーンは、これまでSNSといったネット上のツールを、ポップスのフィールドのプレイヤーたちよりもインディーシーンの人々の方が活発に利用していた印象がある。それによって、日本のポップミュージックは世界と比べてどこか出遅れたしまった状況に見える。
RUANNには、そんな日本のポップミュージックのシーンの先陣を切って引っ張る存在として、駆け抜けていってほしい。
■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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■リリース情報
デジタルシングル 『BEEP BEEP Japanese ver.』(Prod. B.E.P)
7月31日(水)日韓同時配信リリース
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