TWICE「TT」など手がけるリア・キムが明かす、K-POPにおけるダンスと振付の重要性

TWICE「TT」など手がけるリア・キムが明かす、K-POPにおけるダンスと振付の重要性

肩書きは“ダンスを中心としたアーティスト”

ーー日本人ではDA PUMPのKENZOさんと共同で振り付けしたダンス動画の公開、MIYAVIさんとのコラボレーションがありました。今、日本で注目しているアーティストやダンサー、クリエイターはいますか?

DA PUMP KENZO X Lia kim Choreography / 7 Years – Lukas Graham
MIYAVI – “In Crowd” feat. Seann Bowe + Lia Kim

リア・キム:ONE OK ROCKが日本でもすごく有名だと聞いています。韓国であったエド・シーランのライブのサポートアクトにONE OK ROCKが出ていて。ライブがすごく格好良くて、それからよく聴いています。また、菅原小春さんが昔から好きで、会ったこともあります。s**tkingzも好きだし、日本には好きなダンサーがたくさんいて、映像はたくさん見ています。あと、コラボしたある日本のアーティストがいて。映像を見たときに、才能が多彩で驚きました。楽器、ダンス、作曲も全部できる人は韓国にも少ないかと。一緒にコラボする間刺激されたし、その才能が他の人にも届けられたらなと思います。日本ではないのですが、「HandClap」という曲を歌っているFitz and the Tantrumsというバンドがいて。私がダンス動画をアップしたら、大きな反響があり、バンド側が『SEOUL JAZZ FESTIVAL』に招待してくれてコラボしました。客席の反応がとても熱かったです。

[MV] RUANN (ルアン) – ‘BEEP BEEP Japanese ver.(Prod. B.E.P)’ MV
BEEPBEEP – RUANN / Lia Kim X Jinwoo Yoon Choreography
HandClap – Fitz and The Tantrums / Lia Kim & May J Lee Choreography / 2016 China Tour: Nanjing

ーー日本人で言えば、TWICEのモモさんのダンススキルを高く評価していますよね。日本からダンスを学びに韓国に行く若者が増えているように思います。

リア・キム:私がトレーニングした日本の学生は、全体的にすごく慎重で真面目にレッスンを受けています。最初は韓国の練習生の方が上手いかもしれないですけど、日本の学生は安定的に成長している。以前は日本に韓国人が習いに行くという時期もあって、今はお互いに交流し、一緒に発展できているので嬉しく思います。

ーーBTSをはじめ韓国のアーティストが世界で高く評価されています。その理由について、どう考えていますか。

リア・キム:大きな理由は、トレーニングシステムじゃないかと思います。テクニカルな部分で考えると、ボーカルトレーニングや言語、ダンス、演技、楽器など、芸能事務所が支援して教育するので、もともと才能がある人がさらに成長できる環境がある。また、アルバムをリリースする過程にも短期間でハイクオリティなものが求められる。韓国には“빨리빨리(早く早く)”という国民性があって、短期間で正確に良いものを作るというのも、世界で評価される理由の一つだと思います。

ーー以前s**tkingzを取材したときに、韓国の音楽文化はダンスの存在がすごく大きくて、振り付けにあわせて、歌割りや歌詞が変わることもあると聞きました。

リア・キム:韓国では、作曲家が私に意見を求めたり、芸能事務所の方が、この曲は踊りやすいですか? と聞いてきたりします。時には「パフォーマンスを提案してくれれば、曲を少し変えますよ」と言われるくらいダンスが重要です。数は少ないながらバラード歌手やバンドもいますが、韓国では今はダンスミュージックがメインなので、ダンスが重視されていると思います。

ーー振り付けを作るだけでなく、様々なアーティストたちに指導をしていますが、気をつけていることは何ですか。

リア・キム:大事だと思っているのは3つ。体力と基本のきと表現力です。体力がないとライブしながらダンスができないし、習うこともできないから、最初はそのための運動から始まります。体力をつけて準備ができてから、ダンストレーニングをする。その後のダンスも「基本のき」からしっかり勉強してもらう。その後は表現力だけ重点的にトレーニングさせるようにしています。

ーーあえてつけるとすれば、ご自身の肩書きは何だと思いますか。

リア・キム:私はダンサーである一方、様々なアートに興味があるので、振り付けだけじゃなく、1MILLIONの映像ビジュアルも自分で手がけたり、写真を撮るときに企画したりもします。だから、ダンスを中心としたアーティストだと思います。

ーー最後にこれからの展望などを教えてください。

リア・キム:ONE OK ROCKのように、グローバルな活動をたくさんしたい。最近はパリのアーティストやデザイナーにすごく興味を持っていて、パリでも何かコラボがしたいです。また、日本の独特な雰囲気もすごく良いと思うのでコラボしたいです。これまで韓国で経験を積んできたので、今後は海外でたくさん活動してきたいですね。

(取材=鳴田麻未/構成=編集部)

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