YOSHIKI、スペシャルライブで全9曲を披露 延期になった“重大発表”は「近い将来」

YOSHIKI、スペシャルライブで全9曲披露

 ライブ後の囲み取材では、いつものライブとの客層の違いに触れ「最初アウェイなのかなと思ってたんですが、思ったよりみなさん一緒に歌ってくれて」と述べた。さらにYOSHIKIが1,000万円を寄付した京都アニメーションの放火事件について「その時ロサンゼルスにいたんですけど、急にテレビで流れまして、ビックリしました」と言い、アニメに関しては「アニメーションのテーマ曲をよく書かせてもらっているのもあるんですけど、世界中をツアーで回ってますと、必ずどこの国でも、アニメーションを通じて日本を愛してくれて、日本の人も愛してくれている」と実体験を語り、感謝の言葉を述べた。

 またニコニコ生放送で予告をしていた重大発表ができなくなった件について、「自分がちょっと早とちりしてしまって、いろんな方に100%確認を取らなかった。それは一瞬まだ待った方がいいんじゃないかと言われて、確かにおっしゃる通りで。フライングに近い発言、申し訳ないです」とコメント。「何を発表しようとしていたんですか?」と聞かれると、「アルバム関係です」と答え、今までもアルバムを出すと言ってきただけに、記者たちから「ついに!」とつっこまれ、「正式発表はいつですか?」という質問に、「近い将来。でも僕の近い将来は誰も信じないですからね」と笑いを誘う。“5G”がテーマである今回のイベントにちなみ、「5Gなら我々もYOSHIKIさんを待つことはなくなるかも」と言われると、「なくなるんじゃないかな(笑)。やはりこれからは全てがリアルタイムに進行されるようになる」と答えた。

 また製作中だという自身のドキュメンタリー映画について、「7割ぐらい(できてます)。今日のも撮影されてます」と答え、「5Gなんで(笑)。完成は年内。(公開は)早ければ来年」と言い、「アルバムより早いのでは?」と聞かれると「それがまずいなと思って」とコメントし笑いを誘った。映画については「僕に限らずこれから日本のアーティストは世界に向かっていくと思うんですけど、必ずしも順調にはいかない、苦しいこと挫折もいっぱいある。だけど前に向かっている。少しでも次世代の人たちに勇気を与えられれば」と説明した。

 さらに、吉本興業のお笑い芸人による闇営業問題について日米での活動経験を含めてどう思うかと聞かれると「ユニオンとかあるので、そこがキッチリしてると思うけど、だけど一概に……難しい問題ですよね。僕としては経営者側の立場もあるし、アーティスト側の気持ちも分かるし、複雑な問題で一概に言えるものじゃないのかな。ただね、次のステップで前に行くわけじゃないですか、だからネガティブにとらえず、前向きに考えるものいいんじゃないかな」と持論を展開。またX JAPANの活動については「アルバムというものをちゃんと届けてから。今年で30周年なんですよね、僕らデビューして。何もイベントがないってすごいですよね(笑)」と冗談交じりに語った。

 前日には楽天CEO・三木谷氏とのビジネスカンファレンス「5Gがつくる新時代のコンテンツ」にも登壇。「この業界をぶっ壊す」とコメントしたことについて、「ぶっ壊すというか、良い方に変えていく。日本とアメリカとギャップがある。アメリカはCDの“し”の字も聞かない。日本の場合はCDを聴けるじゃないですか。形を変え、方法を変え……いい面もあるし、悪い面もある。だけど、そろそろ変わらなければいけないんじゃないかって。そういうことをぶっ壊すって言いました」と説明し、この日の会見は終了した。

(取材・文=本 手)

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