SKE48 古畑奈和&大場美奈が語る、結成11年目に掲げる攻めの姿勢「挑戦しないと何も生まれない」

SKE48古畑&大場、11年目の攻めの姿勢

単純に「面白そう、楽しそう」だけでもいい(大場)

ーー今着ていらっしゃる衣装は、MVの中でも着用していますね。

古畑:はい。アパレルブランドの「LAGUA GEM(ラグア ジェム)」さんのものなんです。若い子たちを引っ張っていくブランドさんの服を着てMVを撮ることも、たぶんこれまでのSKE48ではなかったと思うし、こういう取材でも着させてもらえてめちゃくちゃうれしいです。このファッションを通して私たちのことを見つけてくださる方もいるんじゃないかな。特に女の子はこういうオシャレなものを見るのも好きだから、ちょっとでも「可愛い」とかときめいてくれたらうれしいですよね。

大場:それに、いい意味でアイドルアイドルしてないし。

古畑:今までの曲衣装は着るとパッとスイッチが入ったけど、これを着ていると自分自身もすごくナチュラルでいられるんですよね。

ーーMVではもう1着、いわゆる歌衣装っぽいファッションもありましたよね。

大場:あれも今までのSKE48になかった、スポーティなタイプで。

古畑:可愛かったよね。

大場:一人ひとり形も違いますし、奈和と(松井)珠理奈さんとだーすー(須田亜香里)は色も違いますしね。長袖タイプなんですけど、色が爽やかだから夏に着てもしっくりくるんです。アイドルの衣装って制服をイメージしたものが基本じゃないですか。でも、そこに良い感じのスポーティさが加わっているから、イマドキの女の子が見ても可愛いと言ってくれるんじゃないかな。

ーー今着ている衣装でパフォーマンスすることになるのかもしれませんが、初披露後のリアクションが楽しみですね。

大場:たぶん初披露のときは、どよめきが起こるんじゃないかな(笑)。

古畑:ダンスが刺激的だからね。レゲエのバウンスっていう振りがサビで印象的に入っています。最初のダンスもインパクトがあって、ファンの人も「観ていいの? どっち?」みたいになっちゃうんじゃないかな(笑)。

大場:だから、劇場みたいに近い距離で披露したら目のやり場に困ると思いますよ。それに、普通にパフォーマンスしてもすごくインパクトの強い曲なのに、それを奈和がセンターで踊ったらどうなるのか。同じメンバーとしても楽しみだし、それを真正面から受け止めるファンの方はもっと楽しみなんじゃないかな。絶対に度肝を抜かれると思いますよ(笑)。

古畑:絶対に「ちょっとやりすぎ!」って怒られそう(笑)。

大場:楽しみですよね、今年の夏は。

古畑:ちゃんと曲を表現しますので(笑)。

ーー(笑)。でも、新しいファンを掴む大きなきっかけにもなりそうですよね。

大場:はい。単純に「面白そう、楽しそう」だけでもいいんで。

古畑:あとは「曲がいいね」と思ってもらえるだけでもうれしいし。

大場:せっかくこんなに楽しい曲をいただけたので、それがたくさんの人に届いてくれたらいいですよね。

自分から行動することって大事だなと改めて思った(古畑)

ーーちょうど去年1月、『無意識の色』のときにおふたりにはお話を伺っていますが(参考:SKE48 高柳明音、大場美奈、古畑奈和、北川綾巴が語る、“10周年までの歩み”と“新しい風”)、そのときに「『最近のSKE48、楽しそうだね』ってよく言われる」という話題がありました。

大場:ああ。『意外にマンゴー』(2017年7月)のときからそういう流れですね。

ーーその「楽しそう」の究極形じゃないけど、ひとつ仕上がった感があるのがこの「FRUSTRATION」なのかなと。

大場:確かに。『無意識の色』の頃は私たちもふわふわと「楽しそうでしょ?」って感じだったんですけど、もうあそこから1年以上経っているので、いい意味でみんな自信を持っている状態なのかな。私たちにこれだけのファンの人とスタッフさんがいるから、じゃあ新しいことができるでしょ、っていう自信を持って楽しんでいるのが今ですね。

ーー改めてお聞きしますが、『無意識の色』からの1年っておふたりにとってどういう1年でした?

大場:劇的に変わった1年でしたね。個人的にも去年の総選挙で8位という結果を残せましたし、そこからいろいろな個人仕事にもつながりましたし。ただ、無事に10周年を終えたあと、急にパタッと立ち止まってしまったんです。1年のうち10分の8はがむしゃらに走って、残りの10分の2は立ち止まった、そんな感じでした。

ーーその立ち止まった理由は?

大場:本音を言ったら、ちょっと疲れたのかな(苦笑)。去年の夏は珠理奈さんもいなかったですし、みんなで毎日頑張って。奈和とも毎日会ってたもんね。

古畑:なんであんなに会ってたんだろうね?

大場:AKB48の選抜もそうだし、SKE48の仕事でも一緒だったので、毎日のように会っていました。毎日何かに一生懸命で、そこを乗り切ったあとにふと「あ、今何もない」って気づいて。ちょっとさみしい感じもありつつ、「でも、また頑張らなくちゃいけないときが来るだろうし」と立ち止まっていました。でも、今度は9月に私が10周年を迎えるので、今はそこに向けてって感じですね。

ーーなるほど。古畑さんはどうですか?

古畑:私はこの1年、自分のやりたいことをたくさんできたんじゃないかな。本当に私、直感で生きているので、そのときワクワクしたいとか楽しいと思えることしかやってこなかったから(笑)、この1年は本当に楽しくて。まずはステージ上で髪を切って、いろいろな色に髪を染めて、さらに髪を切って、それをやってもついてきてくださるファンの方がいて。ファンの方からこんなにも信頼されているってことにも気づけたおかげで、もうひと段階強くなれる自分がいて、もっと楽しくなったし。お仕事面でもお酒のお仕事(BS日テレで放送中の『古川未鈴と古畑奈和のいにしえ乙女酒』)ができたりと、自分から発信したことで環境が変わっていくことって本当にあるんだなっていうのをすごく実感した1年でした。自分が何か動けばあとから結果が付いてくることもあるし、それが自分の心の変化にも作用することもある。自分から行動することって大事だなと改めて思ったし、これからも自分の直感どおりに進んでいくのが私には合っているなとも思ったし。

ーー逆に以前は、自分のやりたいことや思っていることを前面に出しきれずにいたんでしょうか?

古畑:初期の頃ですけど、以前は「これを言ったら、こうやって考えているメンバーは傷ついちゃうかな?」とか「ファンの方に嫌われちゃうかな?」とか考えることも多くて。そんな中でも、SKE48 Mailとか公式ブログとかそういうちっちゃいカテゴリーの中で、ちょいちょい発言したりはしてきたけど、それをもっと広範囲に出せるようになったのは自分の中で大きかったですね。

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