SKE48 鎌田菜月&熊崎晴香が考える、“先輩としてのあり方”と“グループの行き先”

SKE鎌田&熊崎が語る先輩としてのあり方

 今年、結成10周年を迎えるSKE48が、7月4日に23rdシングル『いきなりパンチライン』をリリースする。今回の曲では、AKB48選抜総選挙第1位を獲得した絶対的エース・松井珠理奈がセンターに。16人のメンバーが真っ赤な衣装を身にまとい、ハイレベルなダンスを踊るインパクト十分な仕上がりになっている。

 リアルサウンドでは、同曲の選抜メンバーでともに6期生の鎌田菜月と熊崎晴香にインタビュー。『いきなりパンチライン』のことはもちろん、グループでは中堅となった2人の変化、SKE48の“行き先”などについて話を聞いた。(松本まゆげ)

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「9時間かけていろいろと学ばせてもらえました」(鎌田)

左から熊崎晴香、鎌田菜月

ーー新曲「いきなりパンチライン」は、すごくキャッチーな曲ですね。

鎌田菜月(以下、鎌田):ワードが強いんですよね。〈パンチライン パンチライン〉って。ボーン! と殴られたようなインパクトがありますし、この曲は聴いてすぐ「あ、すっごい耳に残る!」って強く感じました。パワーがあるというか。なので、いろんな方に「あ、これってSKE48の曲だったんだ!」って覚えてもらえたらいいなと思います。

熊崎晴香(以下、熊崎):私も、一度聴いただけで耳に残る曲だなって思いました。それに懐かしさもあって、90年代っぽいですね。この曲を家で聴いていたら、父と母が「懐かしい感じの曲だね」って言ってたくらいです。なので、SKE48以外のファンの方にも「懐かしいな」とか「昔っぽくて良いな」って気になってもらえたら嬉しいです!

ーー度耳にしたらスルーできない曲ですからね。

熊崎:そうですね。昔の曲を今歌うことで、新たな革命というか。SKE48の波を起こしていけるんじゃないかなって思います!

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ーーそれに、MVの振り入れに9時間かけたという話も聞きました。それは、MV全編通してダンスを踊る必要があったからでしょうか?

熊崎:それもありますね。MVの撮影の振り入れって、いつも時間がない中で行うので、撮影するところだけを部分的にやることが多いんですけど、今回のMVはイントロからアウトロまで全部。私も鎌田も、そういう経験はあまりなかったので、思わず「本当に最初から最後までやるの?」って驚いちゃいました(笑)。しかも、フォーメーションも難しいんですよ。

ーーそうそう、すごくインパクトがありました。それに、ステージの形も変わっていましたね。

鎌田:いつもの“四角”じゃなくて“ダイヤ型”なんですよね。辺じゃなくて角を前にして踊るから……。

熊崎:だから、最初はなかなか勘所が掴めなくて、自分がどこにいるのかも全くわからなくなっちゃうんだよね! 自分はちゃんと立っているつもりでも、「違うよ」って指摘されたり。確認しながら踊らなきゃいけないっていう部分も難しかったです。

鎌田:振りを覚えるのは、みんなそれなりに早いんだけどね。あと、今回の振り付けをしてくださったのがえんどぅさんという方で。今回はじめての先生だったんですけど、えんどぅさんの振りは今までのSKE48のダンスとはちょっと違うんです。

ーーというと?

鎌田:SKE48のダンスって、「手の高さはここまで」「腕の角度は90度までにしよう」っていう揃え方をするんですけど、えんどぅさんは「情熱的に」「セクシーに」っていう、いつもとはまた違う揃え方やアプローチをしてくださったんです。先輩メンバーも「新鮮な経験をさせてもらった」って言っていたので、10周年を迎えることでまた新しい扉を開けられたのはよかったなと。9時間かけて、いろいろと学ばせてもらえました。

「ペアダンスは2人ともめちゃくちゃ苦戦しました」(熊崎)

ーー9時間ほぼ踊りっぱなしだったんですか?

鎌田:何日かに分けてトータルで9時間くらいだったんですけど、踊りっぱなしでした。

熊崎:で、撮影は別日に改めてやったんです。

鎌田:いつもは撮影当日に振り入れもするんですけど、今回の撮影は別日だったので、みっちり詰め込みました。そのぶん、日毎にみんなの湿布が増えていくんですけど(笑)。

ーーそれはそれは……!

熊崎:私は首が痛くて大変でした! だからずっと湿布臭かったですね(笑)。撮影日は2日間あって、1日目はイメージシーンとリップシーンの撮影だったので、その日の空き時間もずっとみんなで練習してました。今回のダンスはとくに一体感のあるダンスなので、息を合わせることが大切なんです。みんなが集まらないと構成も向きもわからないんですよね。

ーーどれだけハードだったか伝わってきます。では、そんなダンスの中で2人が手応えを感じたところはありますか?

熊崎:私と鎌田のペアダンスのシーンですね。社交ダンスっぽい感じなんですけど、カウントが細かくてひとつ間違うと全部ズレちゃうんですよ。そこから戻ることもできなくて、どうしよう! ってなって。2人でめちゃくちゃ苦戦しながら練習していました。ホテルでも同室だったから、ずーっと一緒に。

鎌田:そうそう。撮影当日は、ステージのまわりにエキストラさんが大勢いて、カメラでは360度撮られているっていうなかなか緊張感のある撮影だったんですけど、ペアダンスはうまくいったと思います! 完成したMVにもちゃんと映っているので、私たちのファンのみなさんには観てほしいポイントの一つですね。

ーーペアダンス含め、撮影日はずっと踊っていたとか。

鎌田:6時間くらいずっと踊ってました。ヒールを履いて踊るので、余計にハードでしたね。休憩といえばセットチェンジの10分くらいで、それ以外は基本的にダンス練習。ちょっとの合間も、えんどぅさんに確認してもらって詰めていく感じでした。

ーーさすがのみなさんでも、息切れしてしまいそうです。

鎌田:汗だくでした(笑)!

熊崎:本当に! 現場にはエキストラの方もいたので、気を抜くわけにもいかないので。休憩といっても休憩じゃない感じだったんですよね(笑)。ただ、そのお陰で気を引き締めて踊れたので、振りに集中できたと思います。

「先輩後輩関係なくメラメラしていきたい」(鎌田)

ーーちなみに、この曲の“10周年らしさ”ってどこだと思いますか?

熊崎:やっぱり、珠理奈さんがセンターに戻ってきたところですね。改めて10周年だなって感じます。それにきっと、ファンのみなさんもアツいと思うんです! 可愛い感じの曲からSKE48らしいダンス曲に変わったということで、昔のSKE48の泥臭さというか、SKE48=汗なイメージをまた感じてもらえると思います。あと、この曲の赤い衣装は珠理奈さんだけパンツスタイルでかっこいい雰囲なんですよ。そういうビジュアル面も含めて、珠理奈さんにピッタリな曲だと思ってます。

鎌田:だからなのか、珠理奈さんの振りには男らしさを表現した部分もあるんです。そういうのをさらっとできちゃうところも珠理奈さんのすごさ。振り覚えも、早いだけじゃなくて正確だし、それに満足せず自分の魅せ方を追求している人です。MV撮影みたく長丁場の現場だと疲れてきちゃうこともあるんですけど、珠理奈さんはいつも自分のなかのレベルを絶対に落とさないので。

ーー周りもついていかないと! という気持ちになりますね。

鎌田:ですね。コンサートのリハでも、今の違うからもう1回、もう1回、もう1回……って、結果すごく押してしまうのがSKE48のよくあるパターンです(笑)。そこはやっぱり、珠理奈さんをはじめとする先輩方が持ち続けた譲れないものですし、ずっと守って行きたいものなので。たくさんしごかれて勉強させてもらっています(笑)。

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ーーあとは、新選抜についても聞かせてください。新たに加わった末永桜花さんと佐藤佳穂さんは、2人と同じチームEの後輩ですよね。

熊崎:そうです! 新選抜が2人揃ってチームEということで、私たちもすごくうれしいです。2人は、自分ができることをとにかく一生懸命やる子たち。桜花ちゃんは、SKE48が好きだからSKE48が過去にロケしたところを巡ったり、SKE48がコラボさせていただいているお店に行ったりして、ファンの方に広めているんです。お店のことも詳しくなっちゃうくらい研究熱心で、すごいなって思いますね。で、さとかほはグラビアが武器。オフショットをSNSにたくさん載せるんですよ。

ーークロワッサンのスタンプで体を隠すやつですよね。

熊崎:それですそれです! 今でこそいろんなメンバーがやってますけど、あれの発祥はさとかほなんですよ。生み出したのがすごいですよね。だからある意味、2人ともすでに個性があって強い子なんです。これからの成長が楽しみですし、私たちも刺激をもらっていますね。

鎌田:そう、2人とも地盤がしっかりした状態で選抜に入ったんですよ。ファンの方と頑張りを共有して、登りつめてきたというか。望まれていたという意味でも、今回の選抜入りはすごくきれいな流れだなって思いました。ただ、私も初選抜になったのが前回なので、負けていられないなと。先輩後輩関係なくメラメラしていきたいなと思ってます!

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