欅坂46の方向性を大きく揺るがす可能性も? 知的な“イジられキャラ”原田葵の活動復帰が与える影響

 しかし、知的な側面も持っている。冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)の「インテリ女王決定戦」(2016年4月11日放送)ではメンバー21名の中から決勝戦へ残り善戦。「抜き打ち私物チェック」(2017年7月24日放送)では私物のバッグにいかにも”成績優秀な生徒”に見えるノートが発見され、MC陣が「勉強できる子だ〜」と驚く一幕もあった。学業専念で休業を発表したのも大学受験のためで、ファンのとっては納得の理由であった。

 ただし、いわゆる”頭良いキャラ”とも少し違った魅力がある。というのも、一般的に”頭が良い”タイプの人はイジられたりボケたりせずツッコミ側に回ることが多いが、彼女の場合はどちらかと言えば”イジられキャラ”なのだ。頭が良いのにイジられるという”良いとこ取り”なキャラクターとして、グループではある意味ムードメイカー的な存在であった。彼女がいることで番組の収録スタジオや控え室の雰囲気など、メンバー間のコミュニケーションの点においても影響があるだろう。

 特に、メンバーの渡邉理佐とは仲が良いことで知られ、ファンの間では「りさあお」の愛称で親しまれるコンビであった。先日の『欅共和国2019』で渡邉は「葵が活動再開ということで、程々にこれからもイジっていきたいと思います」とコメントしている。これからの二人の絡みに注目が集まりそうだ。

 欅坂46は昨年、2期生が加入し”変化”が注目されている時期。ここ数カ月で2期生は急成長を遂げ、本格的に活動に参加している。そんなタイミングでの彼女の復帰は、グループの方向性を大きく揺るがす可能性すらある。”THEアイドル”で元気いっぱいな”妹的存在”、かつ、頭が良いのに”イジられキャラ”としてメンバーから愛される彼女の復帰は、グループの雰囲気や制作面などさまざまな点に影響を及ぼすだろう。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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