嵐、ベスト盤付属のライブ映像を堪能 “ワル嵐”な一面見られる楽曲をピックアップ

「P・A・R・A・D・O・X」(ARASHI Live Tour 2013 “LOVE”)

 個人的に嵐の楽曲のなかで最もセクシーだと思うのがこの「P・A・R・A・D・O・X」。音源でも十分に激濡れ案件のこの曲が、ライブではさらに何倍にも色気が膨れ上がる。どこまでも伸びる大野の高音、松本の挑発的なたまらない視線、キレのある相葉雅紀のダンス、〈腰つきで引き寄せる〉で腰をくねらせる二宮和也、感情が爆発しそうになる櫻井翔のラップ、5人の雄々しい部分がこれでもかと詰まっていた。

「『未完』」(ARASHI LIVE TOUR 2017-2018『untitled』)

 様々なジャンルの音楽がひとつになった“挑戦”ともいうべき楽曲でめまぐるしく変化するメロディ、演出に完璧に対応していく5人。歌詞にはないフェイクやロングトーンなど、踊りだけでなくそれぞれの“声”の魅力も詰まった名パフォーマンスだ。なにより「ARASHI LIVE CLIPS」最後に収録されている映像がこの「『未完』」だというのがたまらない。

 常にファンの望む“松潤”であり続ける松本潤、曲の一番耳が気持ち良くなる部分で最高の美声を聴かせる大野智、無邪気な笑顔を見せたかと思えば、動物が逃げ出しそうなほど冷たい表情も持つというギャップがたまらない相葉雅紀、抜群の安定感を誇るパフォーマンスと時折見せる流し目で会場を虜にする二宮和也、年を重ねるごとにどんどんラップのスキルが上がっていく櫻井翔。男ですら思わず惚れてしまう“ワル嵐”の姿をいつまでも焼き付けたい。

■かんそう
1989年生まれ。ブログ「kansou (king and soul)」で様々な「感想」を書いている。

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