EXO×s**t kingz、SHINee×仲宗根梨乃、テミン×菅原小春…日本人振付師によるK-POPダンスに注目
菅原小春
リアルサウンドでも何度か取り上げている菅原小春は、2010年に高校卒業後にアメリカ・ロサンゼルスに渡ってダンスの修行を積み、自分のダンススタイルを築いてきた。日本ではダンサーとしての名前の方が先に有名になっていたかもしれない。
彼女のコレオグラファーとしての作品の中ではSHINee・テミンの日本におけるソロデビュー曲「さよならひとり」が有名だ。どこかエスニックな印象を与えるメロディに中性的なイメージを与える振り付けは、彼のソロ曲の中でも代表的なものとなった。その後のテミンのソロ曲「MOVE」や、SHINeeの「Good Evening」なども手がけている。
実は、これより前にも菅原が手がけたK-POPグループのコレオグラフがある。SHINeeと同じSMエンターテインメントの少女時代 「LOVE&GIRLS」と、BIGBANGが所属するYGエンターテインメントのグループ・2NE1の「FALLING IN LOVE」だ。キュートな「LOVE&GIRLS」とガールクラッシュな「FALLING IN LOVE」は対照的な曲だが、どちらも菅原らしい柔らかな振り付けが印象的に仕上がっている。
RIEHATA
最後に紹介するRIEHATAは、日本人離れしたグルーブとパワー、表現力のあるダンスで“QUEEN OF SWAG”と呼ばれているダンサーだ。2010年には、当時19歳で『ミュージックステーション』出演時のレディー・ガガのバックダンサーとして選ばれたことも話題になった。
RIEHATAが韓国で有名になるきっかけになったのは、ダンス番組『HIT THE STAGE』(Mnet)だった。この番組でBlock BのUkwonとのコラボ出演や、同じBlock B・ZICOのソロ曲「ARTIST」の振付、同MVに出演したことでその名を広げることに。
他にもTWICEの「SIGNAL」のパート振り付けなども手がけているが、最も印象的なのはBTSの「MIC Drop」の振り付けではないだろうか。冒頭にも記述したが、彼女のダンスの特徴は“パワフルさ”。BTSのパワーダンスにRIEHATAのコレオはぴったりハマっている。その他にも、NCT U、Red Velvet、BoA、VIXXなどの振り付けを手がけており、今後もK-POP界での活躍が期待される。
日本を飛び出し、世界でも活躍する才能豊かなダンサーやコレオグラファーたち。K-POPグループたちのダンスを通じて、日本人ダンサー/コレオグラファーの存在を知ることができれば、これまでとは違った視点でパフォーマンスを楽しむことができるのではないだろうか。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等