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畠中祐、入野自由、蒼井翔太……優れたアーティスト性を発揮した男性声優シンガー新譜5選

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蒼井翔太『Tone』

 そして声優アーティストとして着実に支持を広げているのが蒼井翔太。2018年にはTVアニメ『ポプテピピック』にまさかの実写出演して話題をさらった彼ですが(今年4月1日放送の『ポプテピピック TVスペシャル』でもやってくれた!)、元々は声優になる前からSHOWTA.名義でシンガー活動を行っていたこともあって、歌唱力やパフォーマンス力においてはずば抜けたセンスを持っていることで知られています。何より特徴的なのが甘く滑らかなハイトーンボイス。その歌声にはジェンダーレスな魅力が備わっていて、実際にTVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』では女性キャラクターのカリオストロ役を務めて、キャラクターソングも歌唱。水樹奈々のライブ(『NANA MIZUKI LIVE GATE 2018』)にゲスト出演した際には「Synchrogazer」を原曲キーのまま本人とコラボして会場を沸かせました。

蒼井翔太「Tone」MUSIC VIDEO (short ver.)

 そんな彼のニューシングル『Tone』の表題曲は、自身も神崎澪役で出演する2019年春の新作TVアニメ『この音とまれ!』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマ。作詞・作曲に園田健太郎(Machico「fantastic dreamer」、オーイシマサヨシ「Hands」など)、編曲に日比野裕史(AAA「777 〜We can sing a song!〜」「Wake up!」など)を迎え、ときに不協和音を起こしながらも重なり合うことでひとつになる人々の気持ちを「Tone(=音色)」という言葉になぞらえた、爽やかなダンスポップ曲に仕上がっています。カップリングには、蒼井自身が作詞・作曲した繊細なニュアンスの歌声が魅力的な「奪えないもの」、サビでブロステップ風に展開する壮大なダンスチューン「Bet On You」を収録。ジャニーズやLDHといった日本のヒットチャートを席巻する楽曲群と比べても何ら遜色のない、ハイクオリティーなポップス作品と言えるでしょう。

増田俊樹『This One』(通常盤)

 また、この3月には『アイドリッシュセブン』和泉一織、『B-PROJECT』釈村帝人、『刀剣乱舞』加州清光ほか数々の人気TVアニメでキャストを務める増田俊樹がアーティストデビュー。その1st EPとなる『This One』は、小松未可子「Maybe the next waltz」のアレンジや7月にアニメ放送を控える『Re:ステージ!』関連楽曲(最近だとKiRaRe「ハッピータイフーン」が高速ディスコですごかった!)、TVアニメ『エガオノダイカ』の劇伴などで注目を集める音楽家・伊藤翼がサウンドプロデュースを担当(作詞・作曲はSETSUNA SPIRALの希瀬)。流麗なストリングスとドライブ感溢れるバンドサウンドの絡みに、主役の品格とエモーションを併せ持ったボーカルがマッチした「風にふかれて」を筆頭に、ポップスの粋を感じさせる全3曲を収録しています。オリコンの週間ランキングで初登場8位を獲得したことからも、その注目度の高さが伝わるのではないでしょうか。

増田俊樹「風にふかれて」Short ver. from 1st EP “This One”

 なお、5月には増田と同じトイズファクトリー所属の古川慎が、ニューシングル 『地図が無くても戻るから』をリリース。こちらは自身がサイタマ役で主演するTVアニメ『ワンパンマン』(テレビ東京)第2期のエンディングテーマに決定しています。さらに同月には、TVアニメ『アイドルマスターSideM』都築圭やイケメン役者育成ゲーム『A3!』瑠璃川幸役で知られる土岐隼一も、シングル『約束のOverture』でポニーキャニオンよりメジャーデビュー。彼はかねてより声優ユニットの&6allein(アンドシクスアレイン)でも音楽活動を行っており、待望のソロデビューとなります。

鈴村健一,寺島拓篤『King&Rogueone』(通常盤)

 そんな活況ぶりが影響してなのかはわかりませんが、なんと鈴村健一と寺島拓篤というソロ歌手活動の実績も十分な二人が、ここにきて新ユニットのKing&Rogueoneを結成。昨年12月に東京・両国国技館で行われた男性声優アーティストによる祭典イベント『Original Entertainment Paradise』にサプライズ登場し、ユニット結成を表明した彼らは、この4月にシングル『King&Rogueone』でデビュー。二人とも普段と違ってサングラスをかけたビジュアルなので、どんなにクールな楽曲が飛び出すのかと思いきや、「King&Rogueone=キンガンロウガン」ということで近眼・老眼を題材にしたユーモラスなナンバーになっています。曲の途中に『ヒプノシスマイク』ばりのラップパートがあったりと(リリックは寺島によるもの)、大人の遊び心を満載した本ユニット。肩ひじ張らずに楽しむことができるという意味において、ライブでのコント映像を恒例化している宮野と同様のエンターテインメント精神を感じずにはいられません。

King&Rogueone / 「King&Rogueone」Music Clip Short ver.

■北野 創
音楽ライター。『bounce』編集部を経て、現在はフリーで活動しています。『bounce』『リスアニ!』『音楽ナタリー』などに寄稿。

      

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