森朋之の「本日、フラゲ日!」vol.145
HIROOMI TOSAKA、みやかわくん、蒼井翔太……個性溢れる男性ソロアーティストの新作
HIROOMI TOSAKA(登坂広臣)の初のCDシングル作品、YouTube/SNSを中心に圧倒的な支持を得ているみやかわくんなど、現在のシーンを代表する男性ソロシンガーの新作を紹介。活動スタイル、ターゲットにしている層、音楽性を含め、それぞれの個性をしっかりと活かした作品が揃っている。
HIROOMI TOSAKA(登坂広臣/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)の初のCDシングル。表題曲「SUPERMOON」の、トラップ、エレクトロ、オルタナR&Bが有機的に結びついたトラックは、ジャンルという概念が消失しつつある海外シーンとも重なり、J-POPの新たな地平が実感できる仕上がりに。ラップとメロディを自然に共存させたボーカル、英語と日本語をなめらかにつなげるフロウからも、シンガーとしての新たな進化が感じられる。劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の主題歌として話題を集めている「BLUE SAPPHIRE」は、ラテンフレイバーを濃密に感じさせるサウンド、憂いを帯びたメロディとスパニッシュ系のギターが絡み合うナンバー。緻密なミステリーとエモーショナルな群像劇が一つになった『名探偵コナン』のムードを大人の色気に溢れたボーカルによって見事に描き出している。
HIROOMI TOSAKA / BLUE SAPPHIRE (MUSIC VIDEO) 劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』主題歌
YouTubeの“実写版歌ってみた”動画をきっかけに人気を博し、Twitterのフォロワーは91万人を突破(SNSの総フォロワーは240万人オーバー/2019年4月8日現在)、さらに7月19日には日本武道館の単独公演が決定するなど、動画サイト/SNS発のアーティストとしてトップを疾走するみやかわくんから1stフルアルバム『RÉBECCA』が到着。初のオリジナルシングル表題曲「イダテンドリーマー」、ぼくのりりっくのぼうよみ(辞職済)と共作した「略奪」のほか、起伏に富んだメロディを軸にしたダンサブルなロックチューン「LiBERO」、ネオソウル、ファンクリバイバルの流れを汲む「エソラゴト」、離れ離れになった恋人に対する切ない思いを綴ったミディアムチューン「セツナノウタ」など10曲を収録。プレイリスト的にセレクトされたカラフルな楽曲を通し、グルーヴ力と歌心をあわせ持った、シンガー・みやかわくんの魅力をバランスよく感じられる1枚に仕上がっている。
みやかわくん MV 「LiBERO」