Janne Da Arc、5人の“青春”は平成の終わりとともに幕を閉じたーーka-yu脱退と解散に寄せて
これだけ多くの人に復活を待ち望まれていたJanne Da Arc。12年間活動していないという事実を差し置いても、それでも彼らが“まだ解散していない”と言えていた状況はファンにとってある種の救いのようなものでもあった。それゆえにいまだに脱退と解散の事実を飲み込めず、気持ちの整理が出来ていないファンも多い。こんなにも多くの人に愛されていたということを解散して改めて知るというのは皮肉だが、現役のバンドマンたちと同様にJanne Da Arcの楽曲を聴きながら彼らとの想い出を懐かしんでいるファンもいるだろう。改めて彼らの楽曲を聴き直してみると、楽曲が全く古くなっていないことに驚いた。少なくとも最後にオリジナルをリリースしたのは13年も前の話で、もちろんその分歳も取って考え方や物の見方や感じ方も変わる。しかし、彼らの音楽は今でもなお色褪せることなく、当時の記憶が鮮明に蘇るのである。
中学時代から続いていたJanne Da Arcの5人の青春は平成の終わりとともに幕を閉じた。しかし、彼らの音楽は私たちの青春でもあり、これからも美しい記憶として残り続ける。おなじみの「お待たせ、Janne Da Arc参上!」から始まるライブ、メンバーが笑顔で楽しそうに戯れる景色、憧れだった大阪城ホール公演の最後にyasuが涙を堪えながら「一列目だけでもよかったのにこんなに集まってくれてありがとうございます」と感謝を述べたファンの間では語り草になっている場面、全てが愛おしい想い出であり、どうしたって彼らには“ありがとう”の言葉しか浮かばないのだ。
僕は永遠に忘れはしない 決して君を忘れはしない
僕が君を愛した“証” だから君に“ありがとう”を
この「湖」の歌詞のように私たちはJanne Da Arcとそれにまつわるたくさんの想い出を“証”として、その“証”を胸に生きていく。彼らが残したものはミュージシャンやファンに受け継がれ、Janne Da Arcはこれからもきっと愛され続けるのだろう。
そして、最後にJanne Da Arcの23年間に愛を込めてこの言葉で締めくくりたいと思う。
We Are Janne!!
■オザキケイト
平成元年生まれの音楽ライター。ヴィジュアル系を中心にライブレポートやコラムを執筆している。「Real Sound」や「ウレぴあ総研」、その他バンドのプレスリリースにも寄稿。
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