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『YON FES 2019』特別対談

04 Limited Sazabys・GEN×SiM・MAHが語る、アーティスト視点で考えるフェス運営の醍醐味

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 04 Limited Sazabys主催のフェス『YON FES 2019』が4月6日、4月7日、愛知県・モリコロパーク(愛・地球博記念公園)で開催される。4年目となる今年は10-FEET、BiSH、My Hair is Bad、かりゆし58、BLUE ENCOUNT、KEYTALK、SiM、クリープハイプなどが出演。名古屋発の本格的ロックフェスとして、さらに大きな盛り上がりが期待できそうだ。

 『YON FES 2019』の開催に先がけ、04 Limited SazabyzのGEN、今年10年目を迎えた『DEAD POP FESTiVAL』(6月22日、6月23日/神奈川県・川崎市東扇島公園特設会場)を主催しているSiMのMAHの対談が実現。フェス主催者としてのスタンス、今年の『YON FES』『DEAD POP FESTiVAL』の展望などについて語り合ってもらった。(森朋之)

『YON FES』が地元に根付いてきた手応えもある(GEN)

左からMAH、GEN

ーー04 Limited SazabysとSiMの交流が始まったのはいつ頃ですか?

MAH:4、5年くらい前?

GEN:そうですね。

MAH:最初は「名古屋のメロディックバンドの一角」という認識だったんですよ。ボーカルの声が高いのと、音にも特徴があったから、名前はよく知っていて。気付いたらグイグイ上がっていってましたね。俺たちは一緒のシーンにいたわけではないから、どんな苦労があったかも知らないし、ただ「行ったな!」というだけで。

GEN:SiMは初めて観たときから演奏力がすごくて、僕らからすると完成されたバンドだったんです。バンドマン好みというか、「めちゃくちゃすごいけど、玄人ウケしそうなバンド」と思ってたんだけど、玄人じゃない人たちにも届いている様を見て、「カッコいいな」と。この音楽性のままイケるんだっていう。

MAH:バンドマンはみんなそう思ってるだろうね。フォーリミもそうかもしれないけど、俺らも(ブレイクまでに)時間がかかってるんですよ。なるべく音楽性を曲げないで、どう響かせるか? ということをずっと考えてきたから、今みたいな状況になったときは、まわりのバンドが自分のことのように喜んでくれて。

ーーそして4回目を迎えた今年の『YON FES』にSiMが初めて出演することになって。

GEN:はい。フォーリミと名乗ってることもあって、“4”という数字は大事にしていて。オリンピックもそうだけど、4年で一周という感じもあるし、ここで自主企画フェスを主催しているバンドの先輩である10-FEETとSiMに出てもらってもいいのかなと。去年までは、自分たちのフェスを観てもらうのがちょっと怖かったんですよ。今年は10-FEETとSiMに『YON FES』を観てもらって、ダメ出ししてもらおうかなって。

ーー3年間フェスを続けて、しっかり形が出来たという実感もあった?

GEN:うん、そうですね。3年続けて成功させることができたという自覚もあるので。

MAH:(SiMを呼ぶのが)遅いよ。

GEN:ハハハハ(笑)。

MAH:でも、いまGENが言ったことはよくわかりますね。『DEAD POP』はライブハウスでやっていた頃を含めると10年目、いまの会場に移って野外フェスになってから5年目なんですが、毎年少しずつ変化していて。1年目はフェスをやること自体が目的で、そこに向かって全員が動けるんです。2年目はそれを続けることが目標になるんですが、3年目はみんなが一致する目的を作りづらいんですよ。

GEN:わかります。

MAH:僕らの場合、3回目では“楽しむ”というところまでいけなくて、“いっぱいいっぱい”という感じが取れなかったんです。去年の4回目でようやく、自分たちも楽しめたし、お客さん、出演してくれたバンドにも楽しんでもらえたという手応えがあって。5回目の今年はツアーを1本切るような感覚で、余計な力を抜いて、自然にやれそうな気がしてますね。

ーー3年目、4年目がフェスを継続するひとつのポイントというか。

GEN:確かに3年目は全員共通の目標を持つのが難しかったんです。フェスの運営はある程度覚えたけど、“YON FESじゃないといけない理由”だったり、中身が求められるようになって。

MAH:お客さんもシビアになるからね。会場のホスピタリティにしても、1年目、2年目は許してくれても、3年目だと「3回やってこれかよ」ということになるので。3回やると、乱立する音楽フェスの一つになるわけじゃないですか。それは認知されたということでもあるんだけど、そのなかで選択してもらえるかどうかは、クオリティ次第なので。ここからが大変だよ。

GEN:そうですよね。『YON FES』を立ち上げたときは、“同世代のバンド”という具体的なテーマがあったんです。4年経って、初年度や2年目に出てくれた同世代のバンドが、みんないい感じになっていて。

ーーWANIMA、THE ORAL CIGARETTES、My Hair is Bad、BLUE ENCOUNT、sumikaなど、ここ数年で一気にブレイクしましたからね。

GEN:日本のフェスの中心を担っているバンドばかりというか。僕らは“同世代”というテーマで出演してもらってたんだけど、気が付けば他のフェスとラインナップがあまり変わらなくなっていて、そこにジレンマを感じることはありますね。慣れ合いみたいになっていくのも良くないし……。SiM、10-FEETという「ついに!」という先輩バンドに出てもらえると緊張感も生まれるし、それもいいことだと思っていて。これまで『TRIPLE AXE』(SiM、coldrain、HEY-SMITHによるイベント)のみなさんには順番に出てもらっていて、SiMが大トリです。

ーー継続していく中で、今回も『YON FES』ならではの挑戦もあるわけですか?

GEN:毎回やる度に「ここをこうすれば良かった」みたいな改善点が細々と出てくるんです。例えば今まではLAND STAGE側の装飾があまり出来ていなかったので、今回は少し豪華にデザインしてみたりとか。あとは地元の飲食店が参加してくれたり、地元の企業が協力してくれたりとか、中日ドラゴンズのドアラや会場であるモリコロパークのマスコットキャラクターでもあるモリゾー&キッコロとコラボしたりとか、他にもいろいろとあるのですが、少しずつ地域にも認められてきているというか……4年目になって『YON FES』が地元に根付いてきたなっていう手応えもありますね。

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