04 Limited Sazabys・GEN×SiM・MAHが語る、アーティスト視点で考えるフェス運営の醍醐味

04 Limited Sazabys・GEN×SiM・MAHが語る、アーティスト視点で考えるフェス運営の醍醐味

フェスを続けていく使命感とやり甲斐

ー一方で主催者としては、採算も考えないといけないだろうし。

MAH:他のフェスに出るときも、出演者というより、運営側の目線になっちゃいますね。「このステージだと、大体これくらい費用がかかって」とか。

GEN:「このフェス、セキュリティがやたらユルいな」「ここはめちゃくちゃ厳重だな」とか(笑)。

MAH:スタッフを一人置くだけでも費用がかかりますからね。削るところは削って、ワガママを言うところもあって。そういうことも、他のフェスがどういう仕組みになっているか知らないと言えないじゃないですか。

GEN:やりたいことはいろいろ思い付くけど、あとは予算との戦いですからね。ステージの装飾にしても、出来ることと出来ないことがあるので。「今年はムリだったけど、来年はぜひやりたい」ということも毎年あるし。

MAH:でも、交通の便がいいからね、『YON FES』は。

ーー最寄駅の愛・地球博記念公園駅から歩いていけますからね。

GEN:はい。『DEAD POP』は駅からバスですよね。

MAH:そうなんだよね。神奈川県で野外フェスが出来る場所はいまの会場(東扇島)くらいしかないんだけど、最寄りの川崎駅からバスで40分くらいかかって。もちろんバスは増やしたいんだけど、循環のことだったり、乗り降りする場所のことも考えないといけなくて。担当者もいるんだけど、バンドマンとしての意見も言わないとフェスをやってる意味がないですからね。

ーー主催者としての業務もあって、さらに出演者としてライブもやるっていう。すごいですよね、やっぱり。

GEN:確かにフェスの最後にライブをやるのは、大変かも。

MAH:そうだね。気付いたら出番10分前とか。

GEN:いつものタイム感と違いますからね。みんながすごいライブをやってくれるから、「この後やるのか」というプレッシャーもあるし。バンド主催のフェスって、ホントにみんな、いいライブをするんですよ。そのフェスが開催されるに至ったバックグランドもわかってくれてるし、そこにはいい意味で私情が入るんじゃないかなって。そういうバンドマン、いいですよね。

MAH:うん。どっちが良いってことではないけど、フェスによっては、仕事しているような感じになることもあって。お客さんを楽しませるためにライブをやって、それが終わったら帰るっていう。それが当たり前だとも思うんですよ、プロなので。アーティスト主催のフェスに出るときは、主催のバンドに「おまえらのライブ、やばいな」って言われたいんですよね。お客さんは二の次というわけではないんだけど。

GEN:わかります。ステージの袖で観てるバンドマンも多いですからね。

MAH:そうだよね。一体感もあるし……。『京都大作戦』のときも、10−FEETが困ってたら、全員が「大丈夫? 俺ら、何をすればいい?」って手を差し伸べて。

GEN:自然とそうなるんですよね。バンド同士のつながりが感じられると、お客さんも嬉しいだろうし。

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ーー「自分たちのフェスを続けなくてはいけない」という使命感もある?

GEN:フェスが生まれたからには、続けないといけないというのはありますね。元々10−FEETを知らなくても、『京都大作戦』という名前は知ってるという人もけっこういると思うんですけど、『YON FES』もそういう存在になれたらいいなと。僕らのことはそんなに好きじゃなくても、「ホルモンやアジカンを名古屋に呼んでくれるって、マジで熱いな」と思ってくれたら嬉しいし。MAHさんと同じように、僕らも「いろんな活動を通して手に入れたものを名古屋に還元したい」という気持ちが強いので。

MAH:やらないといけないというより、やりたいからやってるんですけどね、自分たちは。義務感ではないけど、たとえば結婚式をやってご祝儀をもらったら、「離婚した」とはなかなか言えないというか、恩を仇で返すみたいになるじゃないですか(笑)。幸せな結婚生活を続けていることがいちばんの恩返しだし、それはフェスも同じかなと。10年、20年と『DEAD POP FESTiVAL』を続けることが、出演してくれたアーティスト、来てくれたお客さんへの恩返しになるので。もらったものは返したいと常に思ってるし、いろんな事情で開催できない年があるかもしれないけど、チャンスがある限り続けたいなと。

GEN:特に1年目、2年目のときに力を貸してくれたバンドにはすごく感謝してますね。どうなるかわからない、お客さんが集まってくれるかどうかもわからない状態で出演してくれたわけだし、フェスを続けることで、「良かったね」と言ってもらいたいので。主催フェスって、バンドにとってはいちばん大切なイベントじゃないですか。SiMとの関係もそうだけど、フェスに出させてもらったり、呼んだりするのって、バンドのリアルなつながりだと思うんですよ。規模が大きくなっても、ライブハウスでやってたことと同じというか。

ーー今年もまさにそうですね。『YON FES』にSiMが出て、『DEAD POP』にフォーリミが出て。『DEAD POP』のステージはやっぱり特別ですか?

GEN:うん、そうなると思います。

MAH:俺たちはそうでもないかな……。

GEN:え、そうなんですか?(笑)。

MAH:(笑)。ライブのときは「一番になる」ということしか考えないから。もちろん、誘われたときは、「自分たちのフェスに出てもらってる」というのは大きなポイントですけどね。「ちょっとスケジュールがきついけど、こっちも助けてもらったし、出よう」ということは絶対にあるので。

(取材・文=森朋之/写真=池村隆司)

■公演概要
『YON FES 2019』
【日時】2019年4月6日(土)7日(日)
【時間】開場9:30 開演11:00 終演19:00(各日共予定)
※雨天決行(荒天の場合は中止)
【会場】モリコロパーク(愛・地球博記念公園)
■4月6日(土)04 Limited Sazabys / 10-FEET / BiSH / My Hair is Bad / ONIONRING / SHANK / teto / かりゆし58 / 四星球 / ナードマグネット / ヤングオオハラ
■4月7日(日)04 Limited Sazabys / BLUE ENCOUNT / ENTH / Hump Back / KEYTALK / SiM / SPECIAL OTHERS /  SUPER BEAVER / クリープハイプ / ハルカミライ
【料金】
4月6日(土) 1日入場券¥6,900(税込) 
4月7日(日) 1日入場券¥6,900(税込)
2日通し入場券¥13,500 (税込)SOLD OUT
【主催】YON FES 2019 実行委員会
【企画】No Big Deal Records / 日本コロムビア
【制作】DGエージェント
【運営】SUNDAY FOLK PROMOTION
【問】SUNDAY FOLK PROMOTION 052-320-9100(10:00-18:00)

『DEAD POP FESTiVAL 2019』
開催日時:
2019年6月22日(土)・23日(日)
OPEN 9:00 / START 11:30(両日共通)
※雨天決行/荒天中止
※終演時間 : 両日共に20:30予定
開催場所
神奈川県 川崎市 東扇島東公園
主催:SiM / gil soundworks / TOWER RECORDS / UNIVERSAL MUSIC
企画制作:DEAD POP FESTIVAL実行委員会
後援: 川崎市、「音楽のまち・かわさき」推進協議会
お問い合わせ:SMASH 03-3444-6751

■関連リンク
YON FES 2019オフィシャルHP
YON FES 2019オフィシャルTwitter(@yon_fes)
04 Limited Sazabys オフィシャルHP
YON TOWN

SiM公式サイト
DEAD POP FESTiVAL

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