1stフルアルバム『Jewel』リリースインタビュー
J☆Dee’Z、念願の1stアルバムに詰め込んだ“10年分の熱量”「届かない夢だと思わなければ絶対叶う」
J☆Dee'Zが2月27日に1stフルアルバム『Jewel』をリリースする。今年で結成10年、メジャーデビュー5年を迎えるJ☆Dee'Zだが、今作がグループにとって初めてのアルバムリリース。2014年にリリースしたデビューシングル「Beasty Girls」「Let the music flow」の新録版から、「Answer」「明日も、世界は回るから。」などの人気ナンバー、さらにXperia Touchとのコラボ曲「いますぐに会いたい」、Wリーグ公式応援ソング第2弾「Jewel」といった新曲まで、彼女たちの歩みを詰め込んだような大ボリュームの作品となっている。
2017年、5thシングル『Answer』リリース時は“武者修行”と銘打ってニューヨークへ旅立ち、7thシングル『ひとひらの涙 / カラフルジャンプ』リリース時は合宿で共同生活を行うなど、様々な壁や課題を3人で乗り越えてきたJ☆Dee'Z。今回のインタビューでは、これまで3人が経験してきた喜びや葛藤、デビューから現在までの歩みを振り返りつつ、満を持してリリースされたアルバムに対する熱い思いを語ってもらった。(編集部)
自分たちの分身のようなアルバム
――ここまで5年近く活動してきて、ようやくメジャー1stアルバムがリリースされます。かなり長い期間を経てのリリースですが、だからこそ、初アルバムが出ると聞いた時にどんな感情を抱いたのか気になります。
Nono:まず、パッと出てきたのは「嬉しい!」という気持ちで間違いないんですけど、制作を進めるなかで、自分たちの分身のようなこの1stアルバムがどれだけ世間の人に評価されるのかな、知ってもらえるのかな、という不安な部分も後から出てきました。でも、メンバーとレコーディングをしていくなかで、この1stフルアルバムについて3人でたくさん話し合って、最終的には自信を持って「これがJ☆Dee'Zです!」って言えるような作品になりました。
ami:私はアルバムを出すと聞いたときに「アルバム? えっ、アルバム!」みたいな感じで驚きました(笑)。初めてのアルバムだからこそ、シングルと比べて何が変わるんだろうか、私自身も変わっていなきゃいけないだろうし、どんな想いを届けられるかなって、いつも以上に意気込む気持ちが大きかったですね。
MOMOKA:アルバムの話をされたときは、最初はあまり理解ができなかったんです。2人も言ってましたが、初めてのアルバムなので、驚きながらも「よしっ!」と一層気合が入ったのを覚えています。
――アルバム制作ならではの体験、というのも色々ありましたか。
MOMOKA:曲順を話し合っている時が一番楽しかったです。
2人:あー! 確かに!
ami:これまでの曲も多いですし、新曲もありますし、初回盤とDVD付限定盤では入っている曲が2曲違うので、何から始まって何で終わって、「初恋」みたいなバラード曲をどこに入れようか、みたいなことを話すのはすごく楽しかったです。例えば「未来飛行」と「Answer」を入れ替えたらどうなるか、とか。そこが違うだけで「未来飛行」の聴こえ方が変わりますし、「Dream Arch」も10曲目に置いて流れで聴いたら、また違った印象でメッセージが入ってくるなって私たち自身が感じたり。
MOMOKA:「未来飛行」と「Answer」に関しては、私は最初から現状の曲順を推していました。この流れはやっぱりしっくりくるなって。
Nono:私は「初恋」の場所を「Re:100万回の「I love you」」と近づけるか、悩んだ記憶があります。どっちもハート系なので。
MOMOKA:ハート系って(笑)。ラブソングね!
――(笑)。それぞれ一番お気に入りの流れは?
MOMOKA:「いますぐに会いたい」から「未来飛行」。「いますぐに会いたい」の最後のドラムから「未来飛行」のギターに繋がる部分がすごくお気に入りなんです。
Nono:私はあえて新曲を1、2曲目に持ってきたところですね。
MOMOKA:聴いててドキっとするよね。
ami:私は「あと一歩」、「だいすき(2019ver.)」の流れですかね。
Nono:この2曲はライブでやる流れも好きなんですよ。
ami:「あと一歩」は、自分たちで歌ってるときに体温が上がる曲で、さらにもう1段階上がる「だいすき(2019ver.)」に繋がるところが好きで。J☆Dee'Zの色んな楽曲を聴いていただいた後、ここでJ☆Dee'Zらしい熱さが一番感じられると思います。
――たしかに、ここが前半のピークですね。ちなみに、J☆Dee'Zのキャリアを振り返ると2017年にニューヨークで行った“武者修行”以前と以後で分けられるくらい、ハッキリと変わったような気がします。そのあたりの時期はアルバムを出す、出さないという話の前に、自分たちの活動をどう続けていくかみたいな時期でもあった。意地悪な質問かもしれませんが、アルバムを出せないまま活動が終わってしまうかもしれない、と考えたことはありましたか?
3人:ありました。
MOMOKA:今回のアルバムも最初に出せることを聞いたときに「出せるんだ」という気持ちになりましたもん。ずっと前向きな気持ちだけではなかったからこそ、決まった時はすごく嬉しかったです。
ami:私も何度も思いました。「Answer」の武者修行の前も、ちょうどハモリを始めて1年も経ってない頃だったので、まだ歌っていて「気持ちいい」って感覚を味わったことがなかったんです。これが正解、という感覚を味わえないままやっていて、それぞれが「何の練習なんだろう」ってピリピリして、誰が間違ってるかで喧嘩になったり。そんな時は「こんな小さなことで躓いてる私たちが、アルバムなんて出せるのか」ってすごく思いましたけど、いま思えばそういう喧嘩や個人的にぶつかった壁があったからこそ、歌に気持ちを乗せやすくなったんだ、全部つながっているんだと考えられるようになりました。
Nono:私はニューヨークに行った後、一番そう思ったかもしれません。ちょうど受験生で、学業との両立が難しくて悩んでいる時期だったので、アルバムどうこうの前に「J☆Dee'Zを続けられるのか」という悩みがあったんです。