J☆Dee’Z、念願の1stアルバムに詰め込んだ“10年分の熱量”「届かない夢だと思わなければ絶対叶う」

J☆Dee’Zの“10年分の熱量”

新曲に込められたJ☆Dee'Zらしさと挑戦

『いますぐに会いたい』Xperia TouchコラボMV / J☆Dee’Z(ジェイディーズ)

――そうやっていきなり良い意味で裏切られたと思ったら、いわゆるJ☆Dee'Zらしい「いますぐに会いたい」が来る。

Nono:あっ、J☆Dee'Zらしいと思いましたか?

――思いました。

Nono:嬉しい! 元々この曲はXperia TouchとコラボしたMVのために作った曲なんですけど、最初は90年代っぽいグルーヴ感の強い楽曲だったんです。J☆Dee'Zは疾走感のある感じのダンスナンバーが多いので、少しゆったりしている分、リズムを取るのも難しくて。スタッフさんからも「これをJ☆Dee'Zでやるのは難しいかも」って言われたんですけど、どうにかしてこれをかっこよく、J☆Dee'Zっぽく歌いたいと思ってレコーディングに臨みました。

――重心は今までより低いしテンポは緩いですけど、歌声やコーラスワークはJ☆Dee'Zらしさが出ています。その分、ダンスは難しそうですが。

ami:そうなんです。J☆Dee'Z史上一番難易度が高いはず。グルーヴ感が歌い手によってすごく左右される楽曲だと思うんです。軽くもなるし重くもなるし、味を出せるかは私たち次第というか。

――ちなみにXperia TouchとコラボしてMVを作るにあたって、3人がそれぞれ企画をプレゼンしていましたよね。今までのMV制作とは全く違う経験だと思います。

ami:全然違いましたね。近未来的なガジェットとのコラボなので、かっこいい雰囲気になるのかなと完成版を楽しみにしています。今まではドキュメンタリータッチだったり、幕張総合高校ダンス部の皆さんとのコラボだったり、疾走感溢れる等身大のものが多かったので、私たちから企画を提案して作るのはすごく新鮮でした。

ami

――MVに関する挑戦は、7曲目の「初恋」でも続きます。これはamiさんがイラストを描いていると。何枚か資料として見せてもらいましたが、すごく上手です。

ami:イラストを描くのが大好きなんですけど、まさか自分たちが歌った曲のMVで描けるとは思いませんでした。J☆Dee'Zは歌とダンスを武器にしているから、個人としての特技、趣味みたいなものをこうして繋げられる機会があるなんて、初めてのことですごく嬉しくて。だからこそ、良いものを作りたいという気持ちが強くて、(取材時点では)ちょうど描いてるところなんですけど……。(MOMOKAとNonoが笑っているのを見て)笑わないの!(笑)。私が締め切りに追われてるのを知ってるから面白がってるんです。

MOMOKA:締め切りに追われてる漫画家みたいだよね。

ami:もっとああなのかな、こうなのかなって、描けば描くほど枚数描きたくなっちゃったりして。

――曲としても、「横浜ラブストーリー」の第二弾なんですよね。

MOMOKA:いち神奈川県民として、すごくはっきりと場所が浮かんでくるので、共感してくださる方も多いと思います。

――「横浜ラブストーリー」はキラキラした感じなんですけど、今回は悲しい方にいっちゃったのか、と驚きました。

ami:J☆Dee'Zはハッピーな曲の方が多いので、こういう結末の曲はあまりなかったですし、歌い上げる系の曲も初めてなので、そういう新鮮さもありました。

――歌として表現できることが増えてきたからこそできる、アルバムの中だからこそ挑戦できる曲なのかな、と思いました。

ami:じつは、一番レコーディングに時間をかけた曲なんです。大体1日目で主メロを完成させて、2日目にハモ(ハモリ)の日というレコーディングの仕方を私たちはやっているんですけど、この曲に関しては主メロを2回録ったんですよ。録り終えているんですけど、バラードは聴いている人を飽きさせちゃいけないし、歌い手によって表現が一方的になったら途中で聴くのが辛くなるから、「もっとこうしたほうが変化が出るね」って調整を続けました。

10年目だからこそ1回1回のライブを大事にしたい

『Jewel』Wリーグ公式応援ソング第二弾MV short ver./J☆Dee’Z(ジェイディーズ)

――そして、最後は「Jewel」。グループのコンセプトを曲の名前につけるのは、それ相応の思いがあるでしょうし、2回目のWリーグ応援ソングということで、前回の「あと一歩」を踏まえたものになっていますね。

ami:1番のサビ前に〈あと一歩〉という言葉を入れたり、振り付け自体もシュートをしながら終わったりと、「あと一歩」とリンクする部分は多くて、自分たちでもテンションが上がりました。

Nono:「あと一歩」のときにWリーグのことがすごく好きになったんです。たくさん試合を観に行かせてもらうなかで、選手同士の絆やサポーターの皆さんとテッペンを目指していく気持ちを知れて。自分たちもファンになったからこそ、そういう気持ちを持ちながら観ることができたんです。しかも、それってJ☆Dee'Zとジュエラー(J☆Dee'Zファンの総称)さんとの関係とすごく似ているなって感じて。レコーディングの時は試合中の選手の表情やライブでのファンの皆さんの顔を想像しながら歌ってました。

――曲調的にもダンスナンバーだけど重心は重くなくて、エレクトロな音が入っていて、変化がはっきりわかるものになっていると思います。これまでのJ☆Dee'Zらしさとの融合、というのも考えながら作ったんでしょうか。

Nono:この曲はユニゾンが多かったりするので、そういうところでJ☆Dee'Zらしさを出していくことを意識しました。あと、この曲自体は「swing swing swing」と同じ時期に作った曲なので、その時から時間をかけて馴染んだものでもあるんです。

MOMOKA:歌えば歌うほど好きになった曲ですね。

ami:この曲は、レコーディングのときにアドレナリンがすごく出ていた覚えがあります。レコーディングは一人で小さなブースに入って行うので、まるで“自分だけの世界”みたいなんです。だから私は、壮大な歌だったら目の前は壁やマイクじゃなくて、何万人もいる景色を思い出す、という風に歌っているんですけど、「Jewel」に関しては本当にライブをしているみたいな感じで歌えたのを覚えています。

MOMOKA:ブースの中にカメラがあって、外からamiの表情も見えるんですけど、空の下で気持ちよさそうに歌っているみたい、って思いながら見てました。

ami:きっとタイトルをJ☆Dee'Zという名前の由来から取っているから、最高の楽曲に仕上げたいって気持ちがいつもより強くて、意気込んでいたんだと思います。

――その結果生まれたものですから、エネルギーが強くなっていないわけがないですよね。最後に、幸先の良いスタートを切れた2019年ですが、今年中になにかやりたいことはありますか。

MOMOKA:まずはこのアルバムをたくさんの人に聴いてもらいたいです。J☆Dee'Zっていう存在を今は知らない人のほうが絶対に多いので、今年は世間でJ☆Dee'Zっていう単語をザワつかせたい。「なにこの子たち!?」って驚かせたいです。

Nono:今年はJ☆Dee'Zが10年目、節目の年でもあるんですけど、だからこそもっと1日1日や1回1回のライブを大事にしたいと思います。何一つ捨てていい日はないと思うので。今年は爪痕を日々残したいですし、見て下さっている方の心にも爪痕を残せるようなライブをしていきたい。大きな目標というよりは、毎日をしっかり続けていきたいです。

ami:私は、ずっと言ってる目標ですけど「日本武道館に立ちたい」です。「Jewel」に〈夢は夢のまま終わりたくない〉っていう言葉があるんですけど、これがすごく自分に刺さって。届かない夢や妄想だと思わなければ絶対叶うと、あらためてこの曲に背中を押されました。10年やってきて、3人でやるパフォーマンスも、お互いがハモった瞬間とかがすごく大好きになったから、これをしっかりと武道館のステージでお見せしたいです。

(取材・文=中村拓海/写真=林直幸)

■リリース情報
J☆Dee’Z 1stフルアルバム『Jewel』
2019年2月27日(水)リリース
初回生産限定盤:¥4,000(税込)
通常盤:¥2,800(税込)

<CD収録内容>
M1. Shoes
M2. いますぐに会いたい
M3. 未来飛行
M4. Answer
M5. Re:100万回の「I love you」
M6. あと一歩
M7. だいすき(2019 ver.)
M8. 初恋
M9. 明日も、世界は回るから。
M10. Dream Arch
M11. Melody
M12. Beasty Girls(2019 ver.)
M13. Let the music flow(2019 ver.)
M14. ひとひらの涙
M15. Jewel
※初回生産限定盤は、2018年8月に開催された渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブの映像を収録したDVD、フォトブックレット(32P)付きの豪華盤

■ライブ情報
『J☆Dee'Z Spring tour 2019~Music Athletic!!!』
3月2日(土)福岡 DRUM SON
3月10日(日)広島 セカンドクラッチ
3月23日(土)名古屋 伏見LION THEATER
3月24日(日)静岡 LIVE ROXY SHIZUOKA
4月14日(日)大阪 阿倍野ROCK TOWN
4月27日(土)横浜BAYHALL
チケット一般発売はこちら

■イベント情報
2019年2月26日(火)19:00~
場所:東京都・タワーレコード渋谷店 B1F 「CUTUP STUDIO」
2019年2月27日(水)18:30開場/19:00開演
場所:SPACE ODD
2019年2月28日(木)19:00~
場所:東京都・HMVエソラ池袋 イベントスペース
2019年3月1日(金)19:00~ ami生誕祭☆
場所:神奈川県・タワーレコード横浜ビブレ店
2019年3月3日(日)19:00~
場所:東京都・タワーレコード新宿店 イベントスペース

J☆Dee’Z オフィシャルHP

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