J☆Dee’Z、念願の1stアルバムに詰め込んだ“10年分の熱量”「届かない夢だと思わなければ絶対叶う」

J☆Dee’Zの“10年分の熱量”

辛い時期を乗り越えて生まれた絆と覚悟

ひとひらの涙 / J☆Dee’Z(ジェイディーズ)

――武者修行や「ひとひらの涙」の合宿など、それぞれのタイミングで高い壁にぶつかってきた3人ですが、このタイミングで振り返ってみて、一番辛かったのはどの時期でしたか?

ami:難しい。3人とも一緒なのかな。

――それが気になったんですよ。

Nono:ジャンルによって違うかもしれないですね。自分たちのパフォーマンス面で大きかったのはニューヨークの武者修行で、メンバーとの絆が深くなったのは「ひとひらの涙」の合宿だったので。トータルで考えると、やっぱり「ひとひらの涙」の合宿かな。武者修行は3人で乗り越えたけど、合宿はそれぞれが自分に向き合った期間だと思うので。合宿中は、いっぱい言い争いになって、「早くこの合宿場から抜け出したい」という気持ちでしかなかったんですけど(笑)、それがあったからこそ、メンバーといまの関係になれました!

MOMOKA:私も「ひとひらの涙」の合宿ですね。ニューヨークは体力面でのキツさはありましたけど、合宿は精神的な辛さがありましたし、今だに「ひとひらの涙」を歌うとその時のことを思い出すんです。

ami:私はどっちでもなくて、「Dream Arch」の時期なんですよ。

――3人体制になって、初めてハモリに挑戦したタイミングですね。

ami:当時、「Dream Arch」を初めて披露する日に向けて練習していたんですけど、自分たちの実力がファンを感動させられるレベルに達していなかったから、スタッフさんから「感動させられるレベルじゃないなら、もうライブをしないほうがいい」って言われたことがあって。その時に「自分が人の心を動かしたり、背中を押したりできるようなパワーに到達できるまでは、人前で披露すべきではないんだ」というのを思い知らされたのが、いまだにずっと心の中に残っているんです。それがあるから、今も新曲を披露する前に自分の中で納得がいかなければ、お披露目を伸ばしていただいたりすることもあります。胸を張って披露できるレベルまで自分たちだけで持っていこうとする力は、そこで芽生えたと思っています。

Dream Arch / J☆Dee'Z(ジェイディーズ)

――自分たちに厳しくできる力がについたと。NonoさんとMOMOKAさんの話していた「ひとひらの涙」を歌うときに合宿していた館山を思い出すのって、きっと受け手の方にも届いていると思うんですよ。ライブで聴いたときの熱量が、圧倒的に他の曲と違うので。

Nono:最後のアウトロは気持ちよく歌えるんですけど、その前は自然とシリアスな表情になっちゃいますね。

ami:「ひとひらの涙」は、わかりやすく“成功”みたいな形で終わるわけじゃないんです。ニューヨークでの武者修行は人に囲まれて、私たちも得たものがいっぱいあって笑って帰れたけど、「ひとひらの涙」は、私たちにとってたくさん課題が見つかったきっかけとなる本当に大切な合宿で。その時に課題をすべて解決できたわけではないので、今も強く印象に残っているんだと思います。

新録された“J☆Dee'Zの原点”

――あと、話の中でも挙がった12曲目と13曲目が通常盤とDVD付限定盤で違うことも改めて聞かせてください。なぜこの分け方にしたんですか?

ami:「Beasty Girls」と「Let the music flow」はデビューシングルの曲で、自分たちが“歌いながら踊る”ことになった原点だから、ですね。3人になってから生音にこだわるようになったので、今の状態の自分たちが昔の曲を歌ったら、というのを改めて音源で知って欲しかったんです。自分たちで聴きくらべても全然違うと思いましたから。

――自分を含め、ファンはライブで聴いてる3人バージョンが音源化されることを期待していたと思います。でも、アレンジはライブバージョンとも異なりますよね。

ami:この2曲は生バンド編成の時にやることが多いんですけど、リリースイベントはオケが多いこともあって、その分コーラスを増やしたり、歌割りも変えたりしました。

――このバージョンをライブでやることがあるのか、という点も楽しみですね。ここからは新曲についても聞かせてください。まずは、個人的にJ☆Dee'Zっぽくなくて意外だった疾走感溢れるロック曲「Shoes」から。

ami:最初にデモを聴いたとき、まさにJ☆Dee'Zっぽくない曲だなと思ったんですけど、これをJ☆Dee'Zのサウンドに少し近づけたんです。もともと入ってなかったコーラスを入れてみたり、歌割りを工夫してみたりして、今の状態まで持ってきたので、作っていてすごく楽しかったです。

『Shoes』Lyric Video / J☆Dee’Z(ジェイディーズ)

――この曲は『SUPER SOCCER』(TBS系)の番組エンディングテーマにもなっていますが、J☆Dee'はこれまでスポーツの曲としてバスケットボール(Wリーグ)、野球(2016tvk高校野球神奈川大会中継テーマソング)とタイアップ曲を歌ってきて、今度はサッカー。グループとしてスポーツのイメージも徐々についているような気がします。

ami:自分たち自身は全然できないんですけど(笑)、応援することが大好きなんです。でも、サッカーは初めてなので、また試合にも行ってみたいですね。

MOMOKA:私の周りにいる同年代でサッカー好きな人で「『SUPER SOCCER』見てる」っていう方が多かったので、そんな人たちに番組を通じて広がっていったら嬉しいです。

MOMOKA

――MVもいつものJ☆Dee'Zとは違ったテイストで、すごくよかったです。

ami:撮影は3人で鬼ごっこをしたりと、本当に素で楽しんでましたね。

MOMOKA:J☆Dee'ZのMVで全く踊らないのは、今回が初めてなんですよ。だから自分たちで映像を見返しても新鮮です。

Nono:MOMOKAも頑張って自転車漕いだしね。

MOMOKA:頑張ったんですよ。「ひとひらの涙」のときは乗れなかったけど(笑)。

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