『THROW YA FIST』インタビュー
THE RAMPAGEが語る、16人で臨んだ新曲と初アリーナツアー「第2章に踏み出すきっかけに」
川村「お芝居している時の感覚が活かせた」
ーー3曲目の「Starlight」はバラード曲です。冬を感じさせるワードも多いですが、この歌詞を読んだ時の印象は。
RIKU:聴く人によって思い浮かべる情景が違うのかな、と。遠距離で付き合っているカップル、失ってしまった人、空に旅立ってしまった人を思っている人の気持ち……。だから、良い意味でちょっと“負”の感情が見えるように歌おうと思って、自分自身の悲しい経験を思い浮かべながら歌いました。壱馬も北人もそれぞれ別のことを想像しながらも、切なさや儚さは共通して表現していたのですごくいい化学反応が生まれたと思います。THE RAMPAGEには力強い楽曲が多いからこそ、バラードが別の表情を見せる楽曲として生きてくる。以前の「Only One」は前向きな感じのバラードだったので、「Starlight」はまた違った雰囲気で、自信を持てる作品になったと思います。
ーー川村さんは「Only One」との歌い方の違いや意識したことはありますか。
川村:「Starlight」は「100degrees」に続いてJAY'EDさんが作詞してくれました。歌詞を見た時の最初の印象としては、最近個人的に役者としても活動を始めさせていただいたこともあり、映像作品の素敵な台本を手に取ったような感覚でした。「Starlight」の歌詞の世界観が一瞬で伝わってきましたね。歌っている時も役を演じるというか、お芝居している時の感覚と似ていて。目をつぶってレコーディングしていたぐらい、イメージや自分が感じている思い、気持ちを込めて歌わせていただきました。曲を聞いても未だにその時の自分の気持ちが蘇ってきて、泣きそうになるほど。だからとても思い入れがあります。自分の実体験が書かれているわけではないけど、お芝居として演じたその人の気持ちになるというか。
ーー『PRINCE OF LEGEND』での演技経験が生かされているということでしょうか。
川村:そうですね。歌への向き合い方というより、レコーディング前の入り方や気持ちの作り方が違ったな、と感じます。
ーー吉野さんは歌詞を読み込んでみていかがでしたか。
吉野:切なくて儚いリリックで、共感できる人が多いと思うんですけど、自分もその1人で。共感できることばかりだったので、世界観にすごく入りやすかったです。「Only One」以上に繊細に、表現に気をつけながら切なさや儚さを声に出して、色々考えながらレコーディングに臨みました。今までにないぐらい優しく、切なく聞こえるように歌わせていただきました。
ーー特に気に入ってるフレーズはありますか。
吉野:どのフレーズも気合を入れてやったので、全部好きですが……陣さんに聞いてみたい(笑)。どこがいいですか?
陣:メロディラインでいうと〈吐息混じりの〉〜〈指先をすり抜ける〉という部分ですかね。ここは一気に雰囲気が変わるというか。パッと一瞬立ち止まって、空を見上げてまた歩き出す情景が思い浮かびます。
ーーLIKIYAさんはいかがですか?
LIKIYA:僕は最初の北人の入りですね。あの優しい感じが曲にスッと入り込めるので好きです。
吉野:入りの部分はすごくこだわりました。JAY'EDさんはデモで独特のリズムで歌っていたんですけれど、自分がそれをやるとまたちょっとアプローチの仕方が変わって、歌詞の世界観を崩してしまうと思って。切なさを表現したかったので、なるべく優しく入るようにしました。
RIKU:僕は北人からのバトンを受け取って歌うので、かなり苦労しました。でも勉強になりましたね。自分だったらちょっとがめつくなってしまうし、R&Bが好きなのでバウンスさせちゃうなと。
ーーJAY'EDさんはダンスミュージック出身の方ならではのグルーヴがあると思うので、そこにそれぞれのやり方で取り組んでいる様子が見えるのが面白いですね。
RIKU:この曲に関しては、始めて使った声もありましたね。
川村:TD(トラックダウン)の時に、みんなこれまでやったことない表現をやっているな、と思いました。
LIKIYA「Jr.EXILE世代として新たな発信を」
ーーここ最近特に、3人のボーカルの役割分担が明確になってきた印象があります。改めて、それぞれどんな特徴があるボーカリストだと感じていますか?
川村:僕は力強くて、ラップを担当することが多く、パワーがあって、エッジの効いているというイメージかもしれませんが、実は変幻自在かなと思っています。軸はありながらも、バラード、ヒップホップ、ロック、何にでも対応できる。型にはまらない柔軟さがあると思います。
RIKU:僕はR&Bの歌い方が体に染み付いていて、そういうアプローチがすごく好きです。その軸がありながら、THE RAMPAGEとして曲を作っていく中で他の色を勉強させてもらって。今は7色手に入って、8色目に手を出そうとしている、という感じです。今後は、手に入れた色を混ぜて新しい色を作っていけるシンガーになりたい。楽曲によって3人の役割が決まってくるんですけど、いつも壱馬と北人の間をとって、うまく線をつなぐ役割をしようと意識しています。中和剤のような存在でありながら、より自分のカラーを出すテクニックを身につけられたように思います。「Over」や「LA FIESTA」は特にそこを意識しました。
ーーたしかにRIKUさんはアタックのイメージと、2人の間をつなぎながら、色気を出している印象がありますね。吉野さんはいかがですか?
吉野:バラードになるとより繊細な部分を引き出せるかもしれません。力強い曲でもそこに自分の色もしっかり混ぜて。アップテンポでもミドルでもバラードでも自分の良さや個性は残せていると感じます。
ーー間もなくアリーナツアーがスタートしますね。昨年末の『2018 FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ系)でのGENERATIONSとのコラボも印象的で、パフォーマンス力がどんどん上がっていると感じます。印象に残っている、ターニングポイントになったライブはありますか。
陣:僕は昨年出演した『イナズマロック フェス 2018』ですかね。
ーー今回のシングルにも映像が収録されていますね。
陣:ロックファンのお客さんが多くて本当にアウェイだったんですけど、ものすごく意気込んでパフォーマンスをして。ちょっと見てみようかな、という感じの観客の方が多くて、僕らは土俵が違う中で、どれだけTHE RAMPAGEをアピールできるかというところで、とても良い経験をさせてもらいました。また次回も出演することができたら、もっと工夫を凝らしてトライしてみたいと思ったイベントでした。
RIKU:僕は大阪城ホールであった『Livejack SPECIAL 2018』かな。アリーナツアーでも大阪城ホールでやらせていただくのですが、そのステージにツアー前に立てたのはすごく大きな出来事だった。僕らとしても初めてやった演出もあって、僕と陣くんと(後藤)拓磨でモニターと連動して色々な人の笑顔の写真を街に撮りに行ったり。その映像を見たときに、パフォーマンスの本質を感じられたというか。見てくださる人たちに対して何を届けたくて、自分たちは尖った楽曲やバラード、ラブソングをやっているのかを考えさせられたライブになりました。ツアー前に良い経験を積むことができて、なおかつパフォーマンスや、僕らが存在している意味を改めて考えさせてもらった時間でした。
ーーでは最後に、アリーナツアーへの意気込みを聞かせてください。
LIKIYA:前回のホールツアーでは47都道府県58公演をやって、色々なものを得ました。さらにアルバムリリースを経て、アリーナツアーは第2章に踏み出すきっかけのように感じます。今まで自分たちのパフォーマンスを見たことない人もたくさん来ると思いますし、THE RAMPAGEがまた1つ覚醒して、EXILE TRIBEの今までの流れとは少し違うことをしていることを感じていただければ。Jr.EXILE世代として新たな発信をしつつも、自分たちらしい【Love, Dream, Happiness】を伝えられたら嬉しいです。そこを軸にTHE RAMPAGEらしい攻めたパフォーマンスをしていきたいと考えています。
(取材・文=編集部/写真=石川真魚)
■リリース情報
『THROW YA FIST』
1月30日(日)
CD+DVD1:¥3,456(税込)
CD+DVD2: ¥1,944(税込)
CD:¥1,200(税込)
<CD収録曲>3形態共通
1.THROW YA FIST
2.DOWN BY LAW
3.Starlight
4.THROW YA FIST (Instrumental)
5.DOWN BY LAW (Instrumental)
6.Starlight (Instrumental)
Bonus Track / HARD HIT (English Version)
<DVD収録内容>
*M2~M9は【CD+DVD(豪華盤)】にのみ収録
-Music Video-
1.THROW YA FIST
-DANCE EART FESTIVAL2018 @ 幕張海浜公園Gブロック特設会場-
2.Lightning
3.HARD HIT
4.SWAG IT OUT
5.GO ON THE RAMPAGE
-イナズマロックフェス2018 @ 滋賀県草津市烏丸半島芝生広場-
6.The Typhoon Eye
7.LA FIESTA
8.Fandango
9.100degrees
■ライブ情報
『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』
<公演スケジュール>
2月6日(水)静岡エコパアリーナ
2月7日(木)静岡エコパアリーナ
2月10日(日)朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
2月11日(祝・月)朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
2月19日(火)大阪城ホール
2月20日(水)大阪城ホール
2月23日(土)グランメッセ熊本
2月24日(日)グランメッセ熊本
3月9日(土)セキスイハイムスーパーアリーナ
3月10日(日)セキスイハイムスーパーアリーナ
3月16日(土)サンドーム福井
3月17日(日)サンドーム福井
3月23日(土)長野M-WAVE
3月24日(日)長野M-WAVE
4月3日(水)和歌山ビッグホエール
4月4日(木)和歌山ビッグホエール
4月13日(土)広島グリーンアリーナ
4月14日(日)広島グリーンアリーナ
4月23日(火)さいたまスーパーアリーナ
4月24日(水)さいたまスーパーアリーナ
4月28日(日)マリンメッセ福岡
4月29日(祝・月)マリンメッセ福岡
5月18日(土)三重県営サンアリーナ
5月19日(日)三重県営サンアリーナ
5月25日(土)真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
5月26日(日)真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
■関連リンク
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2月10日(日)まで