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アンジュルム「46億年LOVE」が首位 2018年度『ハロプロ楽曲大賞』で目立つ若手女性作家の台頭

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楽曲部門4位~

以下はグループ別に見ていこう。

モーニング娘。’18

 ハロプロ楽曲大賞のレギュレーションでは、前年12月~当年11月の範囲で発売された楽曲がノミネート対象となっている。つまり、2017年12月発売のモーニング娘。’17のアルバム『⑮ Thank you, too』収録曲は今回2018年度のノミネート対象となっていたわけだ。そして、アルバム用9曲のうち、カバーの「女子かしまし物語 (モーニング娘。’17 Ver.)」を除く8曲すべてが50位以内にランクインするという強さを見せた。

 楽曲部門トップ10を見てみると、3位の「Are you Happy?」に続いたのは、6位の「ロマンスに目覚める妄想女子の歌」と8位の「ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番」の2曲。いずれもライブで先行披露されていて盛り上がる定番曲だったので、この順位も納得だろう。その他、11位には2015年からライブで歌われていた「私のなんにもわかっちゃない」、そして20位「青春Say A-HA」と続く。26位には「Style of my love」(飯窪春菜、小田さくら、牧野真莉愛)、28位「もう 我慢できないわ ~Love ice cream~」(尾形春水、羽賀朱音、加賀楓、横山玲奈)と、ユニット歌唱曲が続く形となった。

 シングル曲では12位に「自由な国だから」、14位に「フラリ銀座」がランクイン。33位には飯窪春菜の卒業曲という位置づけの「Y字路の途中」、34位には配信シングルの「花が咲く 太陽浴びて」、35位には「Are you Happy?」と同じシングルの両A面曲だった「A gonna」と、3曲が続けざまにランクインした。

モーニング娘。’18「ロマンスに目覚める妄想女子の歌」

アンジュルム

 2017年の楽曲大賞ランキングでは、グループ最高位がカバー曲の「魔女っ子メグちゃん」の23位という、不調と言わざるを得ない結果だったアンジュルムだが、今回の2018年では堂々の第1位を獲得。その他にも10位には「Uraha=Lover」、13位「マナーモード」、18位「泣けないぜ…共感詐欺」など、シングル曲がどれも高順位をマーク。ちなみに「Uraha=Lover」と「泣けないぜ…共感詐欺」の2曲はどちらも山崎あおいが作詞作曲したもの。なお、ノミネートされていたシングル8曲はすべて50位以内にランクインしている。

 1位「46億年LOVE」と同じシングルの両A面曲で、やはりディスコファンク調の「タデ食う虫もLike it!」は27位という結果に終わっている。この曲は蒼井優主演ドラマ『このマンガがすごい!』主題歌のタイアップ、作詞作曲は前山田健一という話題曲であったのにもかかわらず、同じシングルで明暗が分かれてしまった。このように独自のファン評価がちゃんと順位に現れるのが楽曲大賞の面白いところだろう。結果の分析としては、同じ両A面シングルで曲調も似通った2曲があった場合、一方が割を食うという傾向があるのかもしれない。これは2曲ともトライバルEDM調だったモーニング娘。’18『Are you Happy? / A gonna』も同様だ(3位 / 35位)。

アンジュルム「Uraha=Lover」

Juice=Juice

 グループ最高位は、2018年夏にリリースされた2ndアルバム『Juice=Juice#2 -!Una mas!-』の中でもリードトラック的な位置づけの曲だった「禁断少女」の4位。大橋莉子の作詞作曲によるストレートなラブソングで、平田祥一郎が手がけた80sダンスポップ風な編曲もたまらない。この曲の聴きどころはなんといっても間奏後Cメロの高木紗友希→段原瑠々→宮本佳林→梁川奈々美の4人のソロパートリレーで、“歌唱力のJ=J”の魅力が凝縮されている。

 16位の「SEXY SEXY」は、つんく♂×平田祥一郎によるムーンバートン解釈といえそうな妖しくも艷やかなサウンドが特徴。19位には松井寛編曲の「TOKYOグライダー」、22位には「銀色のテレパシー」と、以前からライブ披露されてはいたものの、2ndアルバムによって音源化されてようやく投票可能となった楽曲が続いた。

Juice=Juice「禁断少女」

カントリー・ガールズ

 カントリー・ガールズの2018年度ノミネートは配信限定リリースの3曲のみだったが、3曲とも30位より上にランクインと高評価。最高位はジャジーで渋谷系チックなサウンドの「待てないアフターファイブ」の15位。次いで17位には前山田健一作詞作曲の可愛い系ソング「書いては消しての “I Love You”」。福田花音の作詞によるミディアムバラード「傘をさす先輩」は29位だった。

カントリー・ガールズ「待てないアフターファイブ」

こぶしファクトリー

 こぶしファクトリーも2018年度ノミネートはシングルの4曲のみだったが、いずれも上位50曲以内にランクイン。ベスト10に食い込んで第5位だったのは「明日テンキになあれ」。こぶしらしくストレートかつ力強いポジティブソングで、サビでの腕を一本ずつ挙げる振り付けが印象的だ。21位「これからだ!」も同系統の一曲で、和田桜子のラップが特徴。25位「きっと私は」はつんく♂曲だが、Rapアレンジとして2017年12月に逝去したU.M.E.D.Y.が参加していることでも知られる。作詞を及川眠子が手がけたバラード「ナセバナル」は41位。

こぶしファクトリー「明日テンキになあれ」

つばきファクトリー

  メジャーデビューから2年目のつばきファクトリーだが、楽曲の充実度からいえばこのグループがハロプロ内でも随一ではないだろうか。2018年リリースの2枚のトリプルA面シングル計6曲はいずれも40位より上にランクイン。前述の「今夜だけ浮かれたかった」の2位に次いで、王道ウィンターソングの「低温火傷」は7位、元センチメンタル・バスの鈴木秋則が作曲した春らしく爽やかな一曲「春恋歌」は9位と、ベスト10に3曲を送りこんでいる。

 2018年には1stアルバム『first bloom』もリリースされたが、ここからのアルバム曲での最上位は23位「表面張力 ~Surface Tension~」。ハロプロ王道のディスコファンクチューンだ(編曲は鈴木俊介)。ライブでの鉄板盛り上がり曲となっている「ハッピークラッカー」も43位を記録。

つばきファクトリー「低温火傷」

ハロプロ研修生/ハロプロ研修生北海道

 ハロプロ研修生は2ndアルバム『Rainbow×2』がリリースされたが、ここからの最上位は「やっちゃえ! GO! GO!」の47位。1980年代後半~90年代初頭のバンドブームの一翼を担ったロックバンド、アンジーのギタリストだった中谷ブースカこと中谷信行が作詞作曲編曲。コミカルかつ盛り上がれる一曲だ。

 研修生曲は他にも福田花音作詞の「43度」(52位)などいくつか話題曲があったが、50位内のランクインはできなかった。ハロプロ研修生北海道 feat. 稲場愛香のシングル曲「ハンコウキ!」(65位)、「Ice day Party」(77位)も、前評判のわりには順位は振るわなかった形だ。

ハロプロ研修生「やっちゃえ! GO! GO!」

その他

 正規のハロプログループ以外にも、OGやアップフロント所属グループなどの楽曲がノミネートされているのがハロプロ楽曲大賞の特徴。これら楽曲の順位も気になるところだが、元℃-ute鈴木愛理のアルバム『Do me a favor』からのリード曲「DISTANCE」は44位、元モーニング娘。道重さゆみの配信シングル「Loneliness Tokyo」は45位と、思ったより上位には行かなかった印象だ。これは2018年の正規ハロプロ楽曲がそれだけ充実していたことの逆説的な証明にもなっていると感じたが、いかがだろうか。

 アプカミ・ミュージック・デリバリーの一環で配信リリースされた、宮崎由加 (Juice=Juice)、牧野真莉愛(モーニング娘。’17)、川村文乃 (アンジュルム)「雑煮でケンカしてんじゃねーよ」は、一種のコミックソング/ネタ曲にもかかわらず42位にランクイン。

 2018年はハロプロ20周年ということで、ハロプロ・オールスターズと銘打った全グループ集合の記念シングルがリリースされた。しかしそこからの楽曲は「ハロー! ヒストリー」がぎりぎり50位にランクインしたものの、他は「憧れのStress-free」57位、「YEAH YEAH YEAH」64位、「花、闌の時」119位と、いずれも低調に終わった。ちなみにこのシングルは、売上枚数だけでいえば2018年のハロプロ内グループで一番売れたディスクであり、ファン評価と売上データの乖離をもっとも象徴する形となった。

鈴木愛理「DISTANCE」
道重さゆみ「Loneliness Tokyo」

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