嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP……2018年の活動から見る、コンサート動員力の秘密
先日『日経エンタテインメント!』(日経BP社)にて、2018年度(2018年1月1日~12月31日)の「コンサート動員力ランキング TOP50」が発表された(参考:コンサート動員力 1位は東方神起、女性は安室奈美恵・NIKKEI STYLE)。1位の東方神起をはじめ、音楽シーンを賑わせたアーティストたちの名前が連なり、ジャニーズからも嵐、Kis-My-Ft2、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMPがランクインした。本稿では特に嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMPの3組を取り上げたい。彼らの昨今の活躍を振り返ると、納得の結果であることが分かる。
嵐(3位/動員力89.4万人/18公演)
ジャニーズグループの中でトップを飾ったのは、来年デビュー20周年を迎える嵐。18公演、動員力89.4万人という結果である。2018年11月16日からスタートしている『ARASHI Anniversary Tour 5×20』は嵐史上最大規模で、20周年にふさわしい幕開けとなっている。最近の彼らの活動といえば、コンサートやイベント、『VS嵐』(フジテレビ系)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)などの冠番組などでのグループ活動はもちろん、ソロ活動も各々充実している。例えば、2018年を振り返ると松本潤、相葉雅紀、二宮和也はドラマや映画に出演する機会が多かった。その分PRなどでのテレビへの出演数も多く、嵐を見ない日はない、といっても過言ではないだろう。ジャニーズアイドルとして確固たる地位を確立し、維持し続けている彼らがランクインしているのは、自然なことなのかもしれない。
関ジャニ∞(6位/動員力74.7万人/15公演)
2018年、渋谷すばるの脱退というファンにとっては胸が痛くなるニュースがあった関ジャニ∞だが、メンバーたちは常に前を向き、メンバー全員で力を合わせて15公演、動員力74.7万人という結果を叩き出した。特に『KANJANI'S EIGHTERTAINMENT GR8EST』は、これまでメインボーカルを務めていた渋谷を除く6人での公演。しかし、渋谷の穴を感じさせない、完成された関ジャニ∞を見せてくれたように思う。個人的には、安田章大の特徴的な声がよく目立っており、新しい個性につながっていると感じる。さらにグループとしても、前例のない試みを行なってきた印象がある。印象的なのは「関ジャニ∞アプリ」リリースやファン参加型のプロモーション「求む!最高の関ジャニ∞プレイリスト!」の実施だろう。最近ではSixTONESが「YouTubeアーティストプロモ」キャンペーンに抜擢されたのも記憶に新しいが、関ジャニ∞はいち早くデジタルを味方につけたのではないだろうか。6人になっても次々と新しい取り組みを行ない、自分たちの存在を発信し続けている関ジャニ∞。彼らの勢いは今後もさらに伸びていくだろう。