乃木坂46 白石麻衣、梅澤美波、松村沙友理……『帰り道は遠回りしたくなる』個人PVの楽曲に注目

 乃木坂46が22ndシングル『帰り道は遠回りしたくなる』を発売した。乃木坂46作品といえば、注目されるのが個人PVだ。

乃木坂46『帰り道は遠回りしたくなる』(TYPE-B)

 乃木坂46では、1stシングル『ぐるぐるカーテン』DVD付属盤に収録された「33人のクリエーターx乃木坂46」による映像が好評を博して以降、メンバーそれぞれの個性を生かした映像が度々制作されてきた。いつしかそれらの映像は“個人PV”と呼ばれ、その作品から人気になったメンバーもいるほど。

 また、個人PVは、ベテランから若手まで錚々たる監督が参加していることに加え、使用される音楽も話題に上がることは少なくない。桜井玲香「アイラブユー」では、江本祐介(ENJOY MUSIC CLUB)「ライトブルー」を起用。ロマンティックでピュアなサウンドは、桜井のキュートな一面を倍増させていた。伊藤万理華のPV楽曲を数多く手がけていたのは、音楽プロデュース&ディレクターとして活躍する福島節だ。「まりっか’17」「伊藤まりかっと。」など福島が手がけた楽曲は、彼女の天使のような可愛らしさを最大限に発揮させていた。

 個人PVの音楽は、劇中で印象的に使われることが多々あり、メンバーの良さを引き立てる要素にもなっているのだ。では、今回の個人PVではどのような楽曲が取り入れられているのだろうか。本稿では『帰り道は遠回りしたくなる』個人PVの音楽に注目したい。

太陽コンピューター

乃木坂46 白石麻衣 『マジっ子まいやん』

 個人PV楽曲でお馴染みの太陽コンピューター。西野七瀬「待ってるガール」や与田祐希 「おねがい世界」など数々のPVを担当しており、今回も2曲手がけている。まず1つ目が、白石麻衣 「マジっ子まいやん」(クリエイター:月田茂)だ。本作は、白石演じる魔法使いの“マジっ子まいやん”の日常生活を描いたもの。ロリータファッションに身を包んだ白石は、顔をくしゃっとさせて笑ったり、ご飯を目の前にして幸せそうな表情を浮かべるなど、振り切った可愛らしさを炸裂させる。また、太陽コンピューターが手がけた「魔法をかけてあげる」は、ファンタジックなギターポップと脱力した白石の歌声が特徴的。白石の愛らしさをより増幅させた楽曲となっている。

乃木坂46 梅澤美波 『AMERICAN DIENER』

 2作目は、梅澤美波 「AMERICAN DIENER」(クリエイター:吉村一平、山本篤彦)だ。本作は、ウエイトレスを装った殺し屋である梅澤が、あるターゲットを狙って殺害を試みようとするもの。主題歌である「お命ちょうダイナー」は、オルタナティブなサウンドと毒っ気のあるメロウなメロディが印象的な楽曲。梅澤は殺し屋から一変し、〈全部 私の全部 あなたの全部 全部ちょうダイナー〉と少女っぽい甘い声で歌唱。本編と楽曲とのギャップにもつい目を引くような魅力がある。

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