中居正広は年々可愛さが増している? ファンを魅了し続ける理由を“振り幅の大きさ”から考える

 テレビで見る中居正広は、年々頼もしさを増している。トーク番組に欠かせない存在になっていることはもちろん、音楽番組ではガキ大将感を出して後輩たちにスポットライトが当たるように振る舞ったり、オリンピックなどのスポーツ特番でギリギリの状況で闘っているアスリートたちの本音を引き出したりするシーンも多くの視聴者から支持されている。かつては複雑な事情を抱えた共演者の、言葉にならない思いを丁寧に拾い上げた姿も、多くの人の記憶に残っているのではないだろうか。理想の上司として、その名前が挙がることも納得だ。

 一方で、ラジオの中居正広は年々可愛さが増している印象。そのギャップが面白い。『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)では、「もう名前が全然出てこない」と定期的に微笑ましい言い間違いを披露している。「トマトスープの……ミロ……ストローレ? ミレ……ストローレ? ミノ……ストローラ? 全然わかんない、そういうやつ!」とは、もうおわかりだろう「ミネストローネ」のこと。「ミロストローラの袋で売ってるから〜」と、そのまま話を進めていってしまうところも笑いを誘う。

 以前もサンダルの「クロックス」を、「なんてやつだっけ“コボスタ“みたいなやつ。オボ? コボス? なんだっけ? コボスタだっけ?」と、もはや原型をとどめていない珍名が飛び出したことも。もちろん、スタッフから「クロックス」と正しい名称を聞いても「コボスタ」で話を続けていこうとするから笑ってしまう。ヤンチャ時代のエピソードを赤裸々に明かしたと思いきや、傷の治りが早い絆創膏を「魔法のバンドエイド」と呼んだり、靴下のことを「靴下くん」と言ったり、「やっぱ、お薬は救急箱に入れたいの」と、ぶっきらぼうな口調の中に優しい言葉が混ざるのも、中居の性格をよく表している。

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