NEWS 増田貴久ならではの“メンバーカラー論” 4年越しで4色揃えたライブ衣装への特別な想い

 今夏、味の素スタジアムで行なわれたライブでは、手越が2015年のライブツアー『WHITE』で着たピンクの衣装、増田が2016年の『QUARTETTO』の黄色の衣装、加藤が2017年の『NEVERLAND』の緑色の衣装、小山が2018年の『EPCOTIA』の紫色の衣装を着て登場。このとき、増田監修の衣装で初めてメンバーカラーが揃った。「手越が着ていたピンクの衣装は、6人時代に東京ドームで『さくらガール』を歌った時にみんなでピンクの衣装を着ていたから、4人でも東京ドーム立てましたっていう想いを込めて作ったの」。ツアーを重ねるたびに、増田らしさを反映した黄色、加藤をイメージした緑、小山に最も似合う紫の衣装を作っていった。それは、4年越しの集大成。目の前のツアーと同時に、いつか4色の衣装が揃う日を、増田自身が信じてきた証だ。

 「メンバーカラーにこだわってない」とは、目に見えている色にこだわっているわけではないということ。小山のメンバーカラーがオレンジから紫になろうと、小山は小山なのだから。増田の思うメンバーカラーとは、まさしくメンバーのカラー(個性)。一人ひとりを見分けるための記号ではなく、異なる個性の象徴。4人で4年間を歩み、そして今4色が揃っている奇跡を感じられる色なのだ。

 「僕、本当、黄色大好きなの。黄色、大っ好きなの!」という言葉もNEWSというグループを大事に思うからこそ出てくる言葉に聞こえてくる。「まっすーは黄色でしょ」と安易に決めつけられることには今も抵抗を示す増田だが、自分で選んだスマホケースは今も黄色だ。「それがたとえば誰かから“これ付けてください”の黄色だったら?」と聞く小山に、「裏返す(笑)」と即答する増田が微笑ましい。色を大事にするからこその増田のメンバーカラー論。次にメンバーカラーが揃う衣装が見られるのは、また増田にとって特別なタイミングに違いない。その日が来ることを待つのも、NEWSの歩みをじっくりと見守る楽しみの一つと言えそうだ。

(文=佐藤結衣)

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