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『東京喰種』を彩る高橋國光の音楽 the cabs解散からösterreich発足までを振り返る

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österreich「楽園の君」

 高橋國光(ex. the cabs)のソロプロジェクトösterreich(オストライヒ)が、『東京喰種トーキョーグール:re』2期エンディングで再び主題歌に抜擢された。それだけでもファンは眉唾だというのに、今回の楽曲「楽園の君」には、ゲストボーカルに飯田瑞規(cinema staff)、ドラムに山口大吾(People In The Box)など、錚々たるメンツが参加している。2010年前後の残響レコードシーンを追っていた音楽フリークにとっては、まさに青天の霹靂状態だろう。

 高橋國光が以前所属していた3ピースバンド・the cabsは、2011年にミニアルバム『一番はじめの出来事』、『回帰する呼吸』を立て続けにリリース。2013年発売の1stフルアルバム『再生の風景』で本格的に活動を加速させていくかと思いきや、その後突然すぎる解散を発表した。解散の理由は、ギターボーカル・高橋の失踪によるもの。もともと、the cabsの厭世的かつ刹那的な世界観は高橋によって醸し出されている部分が非常に大きかったが、「これから」というタイミングでの、まさかの解散だった。

 バンドの解散後、メンバーである首藤義勝はKEYTALKでバンド活動を続け、中村一太はplentyに加入(2017年に解散)。高橋ひとりだけが表舞台から完全に姿を消してしまったかと思っていた矢先の、ソロプロジェクトösterreich発足と『東京喰種トーキーグール√A』主題歌抜擢である。高橋個人としても初のアニメタイアップとなったオープニングテーマ「無能」は、かねてよりthe cabsファンであった原作者・石田スイの猛烈なラブコールによって実現したという。

 「無能」は、高橋の言葉を借りて言えば「平均的アニメの曲」からは大きく逸脱した楽曲だ。冒頭からゴリゴリの変拍子が炸裂し、EDならまだしも、アニメOPとしては相当に挑発的な仕上がりだろう。だが、当の高橋本人は、「まぁ僕は『無能』って曲はすごくキャッチ―だと思うんですけど」(参考:【元the cabs】österreich高橋國光氏、完全独占インタビュー!!)とサラリと語っている。ゲストボーカルの鎌野愛(anoh)は、リリース当時、バンド・ハイスイノナサのメンバーとしても活動。ハイスイノナサとthe cabsは残響レコードの元レーベルメイトということもあって、このコラボレーションに胸が熱くなった残響ファンも多かっただろう。ちなみに、「無能」のテクニカルなバック演奏も、ハイスイノナサメンバーが担当している。

 「無能」でのタイアップ以降、プライベートでも友人として親交を深めていたという高橋と石田スイ。3年越しのタイアップとなった「楽園の君」では、前作をさらに上回る制作メンバーが集結した。先に挙げたボーカル・飯田瑞規(cinema staff)、ドラム・山口大吾(People In The Box)に加え、コーラスに鎌野愛も参加。ベースの岩久保佳秀以外、全員が元残響レコード所属のメンバーだ。

      

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