嵐、King & Princeと『嵐にしやがれ』で再共演 2組をつなぐ共通点はキャラ立ちと自主性の高さ?
特にリーダー・岸と、同じく嵐のリーダーである大野智には多くの共通点がある。趣味の釣りをはじめ、メンバー随一の歌唱力や抜群のキレと正確性を誇るダンス、そしてリーダーとしての懐の深さと謙虚さもその共通点のひとつだ。
嵐が結成20年を迎えた現在でも「リーダーはジャンケンで決まった」と言い続けている大野。同じく岸も「みんなそれぞれの良さをもっているので(リーダーは)俺ではない」と、デビュー会見の席で集まったファンに支持されながらも謙虚すぎるほどの姿勢を見せていた。
メンバーにいじられてもどっしりと構え、深い優しさで受け止めながら嵐のリーダーとして20年の歳月を過ごしてきた大野。マイペースさと懐の深さでメンバーやファンの信頼を手にし、嵐というグループを支えてきた彼の功労を思うと、岸も彼と同じくキンプリの唯一無二のリーダーになれる素養を多く持っているといえるだろう。
さらに2組の間をつなぐ共通点には、メンバーの自主性の高さがある。嵐は松本が中心となって、自らコンサートの構成を考案したり、2016年発売の『Are You Happy?』ではメンバーそれぞれが楽曲をプロデュースしたり、とクリエイティビティの高さを発揮してきた。
対してキンプリはCDデビューに当たり、メンバー自ら6人でデビューしたいとジャニー喜多川社長に志願したエピソードが知られている。また、初コンサートのプロデュースは岩橋が手掛けたという。グループとしての下積みが長かった点は嵐とは異なるが、活動の道筋を自ら開拓している点は同様と言えるだろう。
デビュー前から“嵐超え”かと言われるほど注目を集めていたキンプリ。今回の『嵐にしやがれ』での共演で、どんな化学反応が起きるのか。そして、“先輩”嵐がキンプリにどのような刺激を与えるのかにも注目したい。
■五十嵐文章(いがらし ふみあき)
音楽ライター。主に邦楽ロックについて関心が強く、「rockinon. com」「UtaTen」などの音楽情報メディアにレビュー/ライブレポート/コラムなどを掲載。noteにて個人の趣味全開のエッセイなども執筆中。ジャニーズでは嵐が好き。
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