超特急、DISH//らが大集結! シャッフルユニットも登場した『EBiDAN THE LIVE』レポート

『EBiDAN THE LIVE 2018』レポート

SUPER★DRAGON

 続いては大所帯ユニットのSUPER★DRAGONが登場。人気曲「Monster!」や長めのダンスブリッジを含む「ゲットレジャーニー」など、ボイパやアクロバットも飛び出す尖ったステージングを見せ付けた。年上組のファイヤードラゴンによる「ゲラゲラ」では、玲於を担ぎ上げるアクロバットの組技を披露。バイクにまたがるような組み技で盛り上げる年下組・サンダードラゴンを中心に据えたユニット曲「リマカブロ!」では、「僕たちとツーリングしませんか~!?」(彪馬)という法をものともしないMC(※全員16歳未満)で会場を爆笑させていたが、歌やダンスの高い実力に加え、怖いもの知らずのニューエイジらしい勢いを感じさせるステージだった。

超特急

 そんな後輩たちの成長ぶりを蹴散らすようなラスボス感を見せ付けたのが、大トリの超特急だ。内省的な世界観とアクロバティックなTAKAHIROの振付が融合した「Feel the light」からスタートした彼らのステージ。初期の人気曲「Kiss Me Baby」では大人なセクシー感を見せ付け、「みんなで1つになりましょう。魂で叫べーーー!!!」というタクヤのシャウトがこだました「Burn!」では、8号車たちとの息の合ったクロスサインで会場全体との一体感を演出。さらにこの夏の各地フェスでも6人の勢いを印象付けた「SAY NO」では、曲中の小芝居パートからのキレのあるダンス、という“らしさ”全開のステージングで会場を圧倒した先ごろの『“超”超フェス』でも同会場を盛り上げた看板曲の1つ「越えてアバンチュール」では、「みんな!!!首振れーーー!!!」のユーキの合図で5000人が一斉にヘドバンし、わずか5曲だが密度濃く畳みかけるようなステージで会場全体を完全に制圧していた。

 エンディングのコーナーでは、超特急のカイとリョウガが進行役を担当。M!LKの紹介タイミングでMC担当の太智と同じ名前のDISH//の大智が話し始めるなど、トークにも定評のあるDISH//の面々がガヤに回るとステージが一気にコントのように。EBiSSHがステージをはけるタイミングでNAOYAの代わりに兄の超特急のタクヤがはけていき、ザワザワしているステージ&客席に「みんな、今はリョウガ先生がしゃべってるから!!!」と柊生が全力でツッコむなど、男子校ノリのにぎやかさもこの『EBiDAN THE LIVE』の魅力だ。キャッチーなのにどことなく切ないメロディの全体曲「恋心」を各グループのメンバーがマイクリレーしつつ歌い踊る姿の“青春”感がじんわり胸に沁みた。

DISH//
HONG¥O.JP
M!LK
ONE N' ONLY
PrizmaX
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 締めの挨拶の中で「EBiDANは世界に羽ばたいていきます!!」(リョウガ)という発言も飛び出したが、ハリウッド発の映画『レディ・プレイヤー1』への出演で国際的な人気を獲得した森崎ウィンや今年度だけで主演映画『青夏 きみに恋した30日』など5作品に出演する佐野勇斗など、役者として目覚ましい活躍を見せるメンバーも多いEBiDAN。芸達者なマルチプレイヤーとしての側面を活かして、今後もよりファン層を広げていきそうな勢いを感じさせる2日間だった。

■古知屋ジュン
沖縄県出身。歌って踊るアーティストをリスペクトするライター/編集者。『ヘドバン』編集を経て、『月刊ローチケHMV』『エキサイトBit』などで音楽/舞台/アートなど幅広い分野について執筆中。

(写真=米山 三郎、笹森 健一、小坂 茂雄)

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