EBiSSHが語る、『GO!!!』で得た表現と成長の実感「魅せ方のバリエーションも増やしていけたら」

EBiSSHが得た“新たな表現”

 昨年12月に2ndシングル『マイ・フレンド / キミでいっぱい』をリリース。さとり少年団とのユニットONE N’ ONLYを結成するなど、多彩に活動する4人組のEBiSSHが、3rdシングル『GO!!!』をリリース。これまでのR&Bやソウルのサウンドから一転、軽快なロックサウンドに挑戦し、新たな表情を見せてくれている。今回はこの「GO!!!」の他、ライブですでにお馴染みのカップリング曲、そしてONE N’ ONLYの活動について聞いた。そこからは、まだまだ成長過程である彼らの、吸収力の高さや柔軟性が感じられた。(榑林史章)

ヘドバンでクールな自分たちを崩す

ーーEBiSSHの曲は今までR&BやEDMが多かったですが、3rdシングル表題曲「GO!!!」は、今までとは少し違って、ロックテイストの楽曲ですね。

REI:こういう曲調は初めてなので、すごく新鮮でした。ハイトーンが際立っているので、明るく元気な曲になったと思います。

TETTA:デモを初めて聴いた時に、オシャレなロックだなと思いました。ロックだけど激しいわけでもなく、メロウなメロディなので聴きやすいです。今後もこういう曲が増えていったらいいなと思います。

KOHKI:ロックの歌詞は覚えづらいんじゃないかって、最初は先入観を持っていたんです。でも「GO!!!」のサビは、〈Go! Go!〉と歌っているのがメインでシンプルなんですね。だから耳に残るというか、一度聴いたら頭から離れず、思わず口ずさんじゃうような楽曲です。

NAOYA:僕はイントロがめちゃめちゃ好きで。最初に聴いた時は、ライブハウスなどの屋内よりも、野外フェスが似合うんじゃないかって思いました。「外でパフォーマンスしたい!」って。

ーーロックのリズムとR&Bのリズムは、ノリ方が違ったりしますか?

NAOYA:そうですね。ロックは音数が多いので、どの音に合わせるのか、みんなで統一するのが大変でした。それに今回はロックということで、振り付けにヘドバンを取り入れているのがポイントです。イントロと間奏とアウトロに合計3回出てくるんですけど、リリイベでは一緒にやってくれるBAEBAE(ファンの呼称)もいますけど、まだ恥ずかしいのか全員やってくれるまではいっていないので、夏が終わるまでに全員でやってもらえるようにするのが目標です!

ーーヘドバンは、実際にやってみていかがですか?

NAOYA:楽しいですよ。すべてを忘れて無になれるというか。

TETTA:リリイベでは、いい具合に汗をかいて、いい具合に髪がぐしゃぐしゃになります。アドレナリンが出て、やる気モードになるんです。だから終わった後は、スポーツの後にかく汗みたいな、いい汗かいたって感じになりますね。

NAOYA:今までの僕たちは格好良く踊ったり、クールな一言でキメる感じが多かったんですけど、ヘドバンで自分たちを崩す、こういう魅せ方ができるのはすごく嬉しいです。

ーーこの曲は『映画ドライブヘッド〜トミカハイパーレスキュー 機動救急警察〜』の主題歌で、そこに沿った部分もあって。

NAOYA:歌詞に〈スピード〉や〈アクセル〉も出てきますし、主人公の車田ゴウくんの名前に掛けて、曲のタイトルもストレートに「GO!!!」ですからね。サビでは何回も〈Go! Go〉って歌っているし。映画を観て聴いてくれた小さいお子さんでも、すぐに覚えてもらいやすいですよね。ちょっと聴けばすぐに分かってもらえるのは、すごくいいと思います。

ーーMVは黒い衣裳で歌って踊っていて、いつもとは違った新鮮さがありました。

TETTA:「GO!!!」からイメージするものとは違った、ちょっと裏切る感じのMVになったと思います。黒の衣裳ともう一つの、2つの世界観を描いているんですけど、そこはいい意味で裏切ることができたかなと。

NAOYA:シンプルな白壁をバックに、真っ黒の衣裳で踊ったのは初めてだったから、それはチャレンジでしたね。あと4人がヘアメイクに扮しているので、そこも見どころです。

EBiSSH/「GO!!!」Music Video

ーーカップリング曲には、ここ最近のライブでお馴染みのナンバーを収録。TYPE-Aに収録の「HI・KA・RI〜君となら〜」は、スケールの大きなミディアムナンバーで、ファンに向けたメッセージが詰まっている感じですね。

NAOYA:春ツアーで披露した曲です。

TETTA:思いを伝える歌詞になっているんですけど、僕らがBAEBAEに対して歌っているイメージで聴いてもらえたら嬉しいですね。

ーー「光」は、みなさんにとってはBAEBAEのこと?

NAOYA:もちろんです。

TETTA:レコーディングでもBAEBAEひとり一人のことを思い浮かべながら歌いました!

ーー飛んでいるような気持ちのいい浮遊感がある曲だと思いましたが、歌う時はどんなことを意識して?

REI:とにかく重くならないように、ということですね。リズムに乗って、軽やかに歌うことを意識しました。

TETTA:僕はイメージとして夕方の誰もいない草原で、1人で熱唱しているような壮大さを持って歌いました。自分の目の前だけじゃなく、広々とした空間とか壮大なスケールで、遠くまで飛ばして歌うイメージです。真夏の夕焼けって感じですね。歌詞に〈真夏〉っていう言葉も出てくるので。

KOHKI:格好つけすぎず、まっすぐにというか。シンプルな曲で、個人的には一番ってくらい好きな曲です。踊る時も、〈見つめてるから〉という歌詞に合わせて、しっかりBAEBAEたちを見つめたりするなど、歌詞を意識した振り付けがあります。ぜひ僕らに、見つめられにライブに来てください。

ーーライブでは、NAOYAさんが「これからもみんなと歩んで行きたい」と、MCで思いを語ってから歌う印象がありますが。

NAOYA:ワンマンではそうでしたけど、リリイベでは1曲目にやったりするので、またちょっと違った感じになっていますね。サビの歌詞がストレートで、振りがそんなに動かないんですけど、そこでKOHKIが言ったみたいに、僕らは全力で目を合わせにいっているので、ぜひ僕らと目を合わせてほしいです。

NAOYA

ーー歌詞に〈決めた未来〉と出てきますけど、みなさんの中で決めている未来は?

NAOYA:会場をどんどん大きくしていきたいのもありますけど、一番はやっぱりこのメンバーと、いつまでも仲良くやっていくことです。

REI:それはみんな同じ気持ちです。

KOHKI:いつまでも、みんなと笑っていたいなって。楽しくいたいですよね。それはMCにも表れているんですけど、普段の僕らの楽しい雰囲気は、変わらず大切に持ち続けていたいです。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる