EXILE AKIRAが明かす、自叙伝『愚者の魂』に込めた思い 「苦労の先にそれぞれの道がある」

EXILE AKIRA『愚者の魂』トークショー

 司会者から、本書を通じてどんなことを伝えたいかを問われると、「自分には“EXILEのAKIRA”というイメージが付いていると思いますが、『あいつも意外と普通の人生を送ってきたんだな』とか、『こんなくだらないことで悩んで失敗してきたんだな』とか感じてもらうことで、身近に思ってもらうとともに、苦労を乗り越えた先にはきっとそれぞれの道が見つかるということを伝えたい。今、アルバイトして苦労している若者や、自分と同年代のサラリーマンたちが、一緒に頑張っていけるような本になってほしい」と回答。また、自らあえて遠回りをするような生き方をしてきたことについて、「今はネットやSNSが発達していて、自分の考え方や意見をアピールしていくには恵まれた時代だけれど、その反面、情報を発信したり受け取ったりすることが簡単になったことで見失いがちなものもあると思う。(中略)自分で体験して失敗して、そこから学んでいくのと、何も知らずにそこにたどり着くのでは全然違うし、そういう体験を得たか否かはその後の人生にも関わる」と持論を述べた。さらに、自ら“黒歴史”と語る過去について、「良い意味で“プライド”に変えていきたい。そうすれば、60歳、70歳になった時に、さらにオンリーワンの自分を築くことができると思う」と語った。

 イベントの後半では、本書を読んだ父親から、「愚者のままでいてください」との言葉を受け取ったことも明かしたAKIRA。9月14日から17日の4日間、大阪・松下IPMホールにて本書の刊行を記念した写真展『THE FOOL PHOTO ART GALLERY』を開催するほか、再始動したEXILEの全国ドームツアーも控えている。初の自叙伝を著したことで、AKIRAの精力的な活動はますます輝きを増していきそうだ。

(文=松田広宣)

■書籍情報
『THE FOOL 愚者の魂』
定価:本体1,500円(税別)
判型:四六判
頁数:256頁

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