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EXILEが最新アルバムで示すショーマンシップと物語性 柴 那典の『STAR OF WISH』評

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 EXILEがニューアルバム『STAR OF WISH』をリリースした。

 前作『19 -Road to AMAZING WORLD』以来、約3年4カ月ぶりとなる新作。その間、グループには紆余曲折もあった。2015年にはオリジナルメンバーである松本利夫、ÜSA、MAKIDAIがパフォーマーを勇退。2016年9月からはボーカリストATSUSHIの海外留学のため、グループの活動が一時休止となった。

 その間、メンバーはそれぞれのグループやソロとして活躍を続けてきた。躍進目覚ましいEXILE THE SECONDや、すでにLDHの屋台骨となった三代目J Soul Brothers。Jr.EXILE世代を牽引するGENERATIONSに、期待の若手、FANTASTICS。それぞれのグループのメンバーが集まるEXILEは、いわば「EXILE TRIBEのオールスターチーム」として2018年、本格的に再始動を果たすことになったわけである。

 では、アルバムはどういった内容になっているのか。ここからは全収録曲14曲のうちいくつかをピックアップしつつ、その内容を解説していきたい。

 まず一聴して気付くのは、その特徴的な構成だ。

 1曲目から6曲目に並ぶのは、「EXILE FRIDAY」として6カ月連続で配信リリースされた楽曲だ。そして7曲目にアルバムのリード曲「Heads or Tails」、8曲目のインストゥルメンタル「STYLE of 24karats」をインタールード的に置き、9曲目に「24karats GOLD SOUL」。そこから後半は「ki・mi・ni・mu・chu」や「Joy-ride ~歓喜のドライブ~」などのシングル曲、2015年のドームツアーのタイトル曲「AMAZING WORLD」など活動休止前の楽曲を並べている。つまりオープニングから前半で今の彼らのモードをわかりやすく提示する曲順となっている。

 なかでも「Heads or Tails」は明確に「力強さ」や「熱さ」を打ち出した一曲。これまでもEXILEや三代目J Soul Brothersの数々の楽曲を手掛けてきたSTYとDirty Orangeがトラックを手掛け、1拍目に重心を置いたバウンシーなビート、エキゾティックなシンセフレーズ、細かく刻まれたハイハットなど、聴きどころの多い一曲になっている。ハードロックを思わせる大振りなリフに始まり曲調がクルクルと展開する「STYLE of 24karats」はパフォーマーにとっての見せ場になる曲だろう。

 6曲目「STEP UP」も興味深い。「EXILE FRIDAY」の第6弾リリースとなったこの曲は、ブルーノ・マーズが世界の音楽シーンを席巻したことで再び注目を浴びた80’sや90’sのニュージャックスウィングを踏襲したテイストになっている。プロデュースを手掛けたのは、そのブルーノ・マーズの『24K Magic』を手掛けグラミー賞を獲得したプロデューサーThe Stereotypes。The StereotypesのライティングセッションにEXILE SHOKICHIとJAY’EDが参加して作り上げたという一曲だ。

 EXILE ATSUSHIとの縁もあり所属事務所をLDHに移籍したR&BシンガーJAY’EDは、このアルバムではソングライターとして活躍を見せている。1曲目「PARTY ALL NIGHT ~ STAR OF WISH ~」は、JAY’EDとT.Kuraが手掛けたナンバー。EDMの王道を踏襲するパーティーチューンだ。

      

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