SWANKY DANK、4人体制ラストライブレポ SHUNと歩んだ6年間の軌跡
「家族みたいなSHUNちゃんを誇りに思っている。泣くな、笑え!」とYUICHIは観客を鼓舞する一方で、自分自身にも言い聞かせていたのではないか。根底に悲しみを抱えたまま、キリッ! と上を向くメンバーの表情に感情移入せずにはいられない。油断すると、エモくなりすぎてしまう場の空気を変えたのはSHUNの陽性キャラだった。「大勢の人に囲まれて、超嬉しいー!」と言ってのけ、会場を一瞬で笑いに包む。SWANKY DANKの屋台骨を6年支え続けただけではなく、こうしたムードメーカー的側面も彼の大きな功績であった。
ショーも後半戦を迎えると、「最近SHUNと作った曲」と説明した後に 「infinity」(『ガンダムビルドダイバーズ第2クールオープニング曲』)を披露。骨太のリフ、キャッチーなメロディ、手数の多いドラミングと聴き所たっぷりの良質曲だった。「最高の6年をありがとう! 俺がバンドを辞めたいと言ってくれたときも(SHUNが)支えてくれた」とKOJIが告白すると、「MADE A MESS」、「misery」、「Listen To The Radio」、「Amazing Dreams」と一気に駆け抜けていく。SHUNが選曲した全22曲をやり終えた後、「紅だー!」と絶叫し、最後の最後まで陽性キャラ全開で場を盛り上げてくれた。「寂しいよ」と女性客がふと漏らす声が耳に入ってきたけれど、SWANKY DANK並びにSHUNの今後の活躍を温かく見守っていきたい。
(文=荒金良介)
■ライブ情報
『SWANKY PLAYGROUND 2018』
9月14日(金)SHIBUYA eggman
ACT:FABLED NUMBER、THE CHERRY COKE$