King & Princeはバラエティ映えもする王道のアイドルに? 岸優太の愛されキャラから考える

 また、6人全員で集まったときにも、すでにバラエティ映えするものを彼らは持っている。『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)8月3日放送回では、新コーナー「King & Princeの名物コーナーを作りましょう!」が始動。King & Princeとしては初の冠コーナーだが、6人で息の合ったプレーを見せてくれた。まずは、全体の流れを作る進行役を務めるのは永瀬廉。笑いに貪欲な関西ジャニーズJr.と共に育ってきた彼は、自然とトークの間合いをはかり、空気を読んでボールを投げる。よく通る声が聞き取りやすく、メンバーにお題を出すときにも1番バッターとしてクールなアイドルの正解を見せていくので実にわかりやすい。

 永瀬の流れを受けて次に打席に立つのは、高橋海人だ。ふわっとしたマイペースな雰囲気を漂わせる高橋は、キュートなアイドルのお手本を見せる。奇をてらわず、まっすぐに打ち返す姿は実に清々しく、いつだってその素直さに伸びしろを感じさせてくれる。そして、場が温まったころに出てくるのは、唯一無二な天然キャラの平野だ。予測不能な言動が、確実に笑いを誘う花形プレーヤー。そこで、岸へと順番が回ってくるのだ。いわば4番バッターの打席。それはプレッシャーも感じることだろう。さらにその後に続く、神宮寺勇太は「国民的彼氏」と自ら豪語するナルシストなチャラ男という強いキャラクターが光り、岩橋もメンバーから姫扱いを受けるかわいさと努力家な野球少年というギャップをあわせ持つ。

 なにわのクールガイ、マイペースなピュアボーイ、唯一無二なド天然、国民的彼氏、ツンデレプリンセス……と、すでにキャラが大渋滞しているKing & Prince。「バラエティで、もっと活躍したい」と岸が先輩に相談したくなるのも頷ける。一方で、先述したKis-My-Ft2の二階堂や宮田はもちろん、Sexy Zone佐藤勝利、そしてKinKi Kids堂本光一、V6の三宅健など、ジャニーズの先輩たちがラジオで度々名前を出すほどの愛されキャラであることは大きな武器だが……。きっと今後の課題は、これだけの個性をどう見せていくかなのかもしれない。その成長を見届けるのも、またKing & Princeを応援していく甲斐があるというものだ。これから多くのバラエティ番組で、世間に“見つかる”であろうKing & Princeの魅力。まずは今夜、模索する岸が見せるロケVTRで大いに笑わせてもらおう。

※高橋海人の「高」はハシゴダカが正式表記。

(文=佐藤結衣)

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