嵐 二宮和也、高いMCスキルはどう培われた? 『ニノさん』過去企画から考える

 嵐の二宮和也がMCを務めるバラエティ番組『ニノさん』(日本テレビ系)。6月30日は「二宮和也の赤面!自分クイズ ~人気芸能人の過去をニノがほじくり倒しましたSP~」と題して、スペシャル番組が放送される。『ニノさん』という番組には、一つの特徴がある。それは、5人のディレクターが週替りで企画を担当しているということだ。

 ゲストと共にゲームを繰り広げる回もあれば、芸能界の先輩がたどり着いた人生哲学に耳を傾ける回、街行く人の生の声をもとに赤裸々なトークを繰り広げる回……と、毎回番組の装いが異なるのだ。次はどんなことで楽しませてくれるのだろう、と常に新鮮な気持ちで見ることができる実験的なスタイルは、まさに番組タイトル通り“二宮=ニノさん”の魅力とリンクしているようだ。『ニノさん』がひとつの企画にしばられないのは、二宮の持つ多面的な魅力を世の中に広めたいという制作側の愛情かもしれない。

 番組がスタートしたのは2013年。これまでも「神回」と呼ばれる企画が、多数生まれている。体を張ったゲームバトルを繰り広げた“会員制ゲームラウンジ『クラブ・ド・ニノサン』”もそのひとつ。二宮が抱くアイドルとしてのプライドが光った企画だった。「嵐だからね」と、すぐさま振り付けをマスターした姿はさすがの一言。勝利を掴んだときのうれしそうな笑顔には、ゲーム好きで負けず嫌いな無邪気さもチラ見え。かつて二宮は「今まで続けてきたのってゲームと嵐くらいなんですよ」と話していた。二宮の中でブレることのない2つの“好き”をテーマにした企画からは、彼のピュアな魅力が引き出される。

 一方、二宮は『NHK紅白歌合戦』を難なく仕切った高いMCスキルを誇る。ネット上でも共感コメントが殺到した“二宮和也と女が嫌いな女たち”も見応えのある企画だ。街頭インタビューとスタジオにいるゲストの女性たちによって、次々と“嫌われる女あるある”が飛び出す。だが、日ごろの鬱憤を晴らす場も、ヒートアップしてしまえば単なる悪口大会になってしまう。そこで、二宮が前のめりな女性ゲストたちに向かって「喋っていいって言ってないから!」などと一蹴。嫌う女側にも適度なイジりを入れていくことで、ネガティブな空気が大きな流れになる前に分散していく。吹きこぼれる前に二宮がさし水をする。その絶妙な火加減への信頼が、出演者側にもリラックスして話せる雰囲気を作り、見ている側にも安心感を与えている。

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