尾崎由香×島爺によるスペシャル対談! “声”を武器に活躍する二者が語る、今とこれから
「ゴマちゃんと共に愛されるようになればいいな」(尾崎)
――なるほど。オープニングテーマを担当すると聞いた時、最初はどう感じましたか?
尾崎:私の1stシングルが、この「LET’S GO JUMP☆」で、しかも『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』のオープニング曲に決まったと聞いた時は、緊張と嬉しさが入り混じっていましたし、不安もありました。でも、あの世界観に合うような曲になるよう、一生懸命がんばろうという思いが強かったです。NHK Eテレの番組で一年間自分の曲が流れることで、子供たちにも、ゴマちゃんと共に愛されるようになればいいなと。
ーー曲を受け取った時の印象はいかがでしたか?
尾崎:明るくてポップで、夏にぴったりですよね。飛び出したくなるような曲調で、みんなで一緒にジャンプできたら楽しそうです。<自転車>というワードも出てくるので、颯爽感や爽快感がある曲だなと思いました。
――島爺さんはどのように「ゴマウェイ」の制作を進めていきましたか?
島爺:作る前は、今回はだいぶ悩むやろなと思っていました。このアニメの作品の雰囲気に、僕の声は合うのか? と。僕の声、可愛いというよりは、渋いよりなので(笑)。どうマッチングさせていくか、楽曲を作ってくれたナナホシ管弦楽団さん自身も悩むだろうなと。過去の曲も参考にしながらヒントを見つけて、互いに模索しながら進めていきました。僕としては、テレビで流れるところはすごくキャッチーでポップ、でもフル尺で聞いてみたらヤンチャしてるっていう構成が面白いかなと(笑)。
――そうですよね、ラップパートもあったり。
島爺:あの部分はナナホシさんの無茶振りもありました(笑)。
――尾崎さん、島爺さんともに“声”で勝負されてきたお二人だと思います。先ほど、尾崎さんから「島爺さんの声は温かみがある」というお話もありましたが、お互いの声に対する印象はいかがですか?
尾崎:ご本人の前だと恥ずかしいですね(笑)。温かみがあって、『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』の優しさや癒しの部分も持ち合わせている声だなと感じました。そういう部分でも、曲に説得力が宿りますよね。
島爺:ありがとうございます。僕、曲によって色んな歌い方を試しているところもあって、今回も声のトーンはかなり意識しましたね。優しく歌おうと。
ーー尾崎さんは声優としてもゲスト出演していました(注:5月8日放送の「ゴマちゃんVS赤ちゃん」回で“ユミコちゃん”の妹の赤ちゃん“ルリコちゃん”を演じた)。
島爺:ルリコちゃん、めちゃめちゃよかったです(笑)。
尾崎:ありがとうございます! 嬉しいです。
島爺:癒される声だし、ピュアにメッセージが入ってくるような良さがありますよね。声にも曲調にも透明感が感じられて。正直、僕の「ゴマウェイ」があがってきた時、「これオープニングでもいけんちゃうん?」って思ったんですよ。でも尾崎さんの「LET’S GO JUMP☆」を聞いたら、「あ、あかんわ、俺違う。これがオープニングやわ」って前言撤回しました(笑)。
(一同笑)
――たしかに、新鮮な気持ちでアニメに向かい合えるような声と楽曲ですよね。
島爺:はい。日常からほっと息をついて、落ち着いて作品に入っていけますよね。これから『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』が始まるぞ、というオープニング感がある。
――尾崎さんは初めての赤ちゃん役ということで、いかがでしたか?
尾崎:何の役をいただけるのかな? と楽しみにしていたら「尾崎さんは赤ちゃんです」と(笑)。ええ~~!! って思いました(笑)。言葉を発っさずとも、気持ちを台詞に乗せるのがすごく難しくて。台本も、私のところは全部「ダー」と書いてあったので、「ダー」で赤ちゃんの喜怒哀楽を表現するのってどうやるんだろう? と。色んなアニメの赤ちゃん役を見て、声の出し方からかなり特訓して挑みました。
――声優さんとしてのチャレンジもあったということですね。
尾崎:そうですね。でも、すごく嬉しかったんです。赤ちゃん役をやってみたいという気持ちは前々からあったので、声優としても新たな挑戦でした。
――島爺さんはローソンでの告知ナレーションが評判ですが、声の演技に興味は?
尾崎:聞いてみたい!
島爺:プロの声優さんを目の前に、そんな気軽に言えないですよ(笑)。まあ機会があれば、ということで。