尾崎由香×島爺によるスペシャル対談! “声”を武器に活躍する二者が語る、今とこれから

尾崎由香×島爺スペシャル対談

 NHK Eテレにて『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』が現在放送中だ。

 同番組のオープニングテーマ「LET’S GO JUMP☆」を担当するのは、尾崎由香。昨年大ヒットした『けものフレンズ 』で、主人公のサーバル役を務めた声優アーティストだ。8月1日には、同曲を表題曲としたシングルでソロデビューすることも決定している。清涼感ある楽曲と透明感あるピュアな歌声で、オープニングを彩る。

 一方、島爺は、ニコニコ動画などのネット上を中心に、大きな人気を誇る歌い手だ。昨年6月にリリースしたシングル曲「ガッチェン!」は、アニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』の主題歌に起用。どんな楽曲でも完璧に歌いこなす歌唱力が、あつい支持を受けている。『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』のエンディングテーマである「ゴマウェイ」は、ボカロPのナナホシ管弦楽団が楽曲制作を担当。ポップでありながら、どこか優しく切なさも感じる楽曲となっている。

 今回、リアルサウンドでは尾崎由香と島爺の対談が実現。初対談となる二人がお互いの印象や『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』の物語、そして「声」を武器に活躍の場を広げる今とこれからについて、和気藹々と語り合った。(編集部) 

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「島爺さん? おじいちゃんが歌うのかな?って(笑)」(尾崎)

ーーお二人は今日が初対談になります。まずはお互いの印象を教えてください。

尾崎由香(以下、尾崎):私が『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』のオープニングテーマを歌わせていただく、そしてエンディングは島爺さんですと聞いた時に「島爺さん? おじいちゃんが歌うのかな?」って(笑)。

――82歳ですからね(笑)。

尾崎:はい(笑)。でも、そのあとに曲を聞いた時に、島爺さんの声に温かみがあって元気の出る曲だなと感じました。「ゴマウェイ」というキャッチーかつノリノリな曲調で、『少年アシベ』の世界観にぴったりな曲だなと。こういった曲で一緒にテーマソングを担当させていただけることが嬉しかったです。実は島爺さんのTwitter も拝見しているんですけど、とても面白くて(笑)。私、「おはゆか」っていう挨拶を使っているんですけど、アニメの初回放送の時に島爺さんもーー。

島爺:「こんにじじー」って呟きました(笑)。

尾崎:同じようにやってくださって、すごい嬉しかったです。いいねしちゃいました(笑)。

島爺:すみません! 即座に謝ります(笑)。

――島爺さんは、尾崎さんにどんな印象を持っていました?

島爺:最初は、僕がこんな大きな作品のエンディングを任されていいのか? という不安が正直ありました。だからこそ、オープニングは尾崎さんやということを聞いて、ちょっとほっとしましたね。今大ブレイク中の、素晴らしいご活躍は以前から知っていたので。

――間違いなくいいものが上がってくるという?

尾崎:いやぁ、そんな……。

島爺:そうですね。アニメもしっかり盛り上がるというか、引力のある方なのでご一緒できるということで安心感がありました。

尾崎由香

――『少年アシベ』は長く愛されている作品ですけれど、お二人も見たことは?

尾崎:私も昔から見ていました。誰もが知っているとてもメジャーな作品で、私自身もゴマちゃんが大好きですし、とても愛されているキャラクターですよね。オープニングを歌わせていただけると聞いた時は、まさか! と思いました。日常のほのぼのとした物語の中に、ゴマちゃんの癒しやアシベのキャラクター、またアシベとゴマちゃんの仲の良さが描かれていて、そういうところに魅力を感じます。

――そういう感覚は、楽曲にも反映されていますよね。

尾崎:ありがとうございます。歌の中にも、「一緒に旅に出よう」というメッセージがあったり。レコーディングでも、ゴマちゃんとアシベの仲の良さやキラキラした感じを思い浮かべながら歌いました。

島爺:僕ももちろん『少年アシベ』については知っていました。ただ、“ファミリー向けで癒し系な作品”というぼんやりしたイメージで、キャラクター先行というか、しっかり深くまでは理解してなかったんです。エンディングテーマを担当することが決まってから、どんな世界を描いているのか、具体的に考えていきました。『ドラえもん』や『サザエさん』、『クレヨンしんちゃん』など、日本にはメジャーなTVアニメ作品はいくつもありますが、全部ちょっとずつ違うじゃないですか。それで、『少年アシベ』に関して思ったのが「突っ込みがおらへん」ということで。みんなボケっぱなしなんですよ(笑)。

――たしかにそうですね(笑)。

島爺:でも、それがリアルなんでしょうね。子供たちの感覚に近いというか。傍から見てる大人がテレビに突っ込みながら見てるという(笑)。それがそのままパッケージングされてる気がしますね。

島爺

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